挑戦する学生

#02
熟練の技をもつロボット開発に挑戦

工学部 / 川瀬 陽平さん

知能ロボットのための人工知能、高度センシング技術の研究開発に取り組む橋本研究室に所属。製品の組立工程を完成まで一人または少人数で担当する「セル生産」におけるロボットの導入で、熟練者の技を画像から読み取る独自の研究を推進。来年1月には、これまでの研究と国内学会での論文発表の成果を踏まえ、シンガポールで開催されるIWAIT国際会議(International Workshop on Advanced Image Technology)での論文発表に挑戦する。

Q.中京大学工学部を選んだ理由は?

中学生の時に発災した東日本大震災で、レスキューロボットが人の立ち入れない場所で活躍し、復旧作業に貢献したというニュースを見たことがきっかけです。この頃から、いつか自分も社会に貢献するロボットを開発したいと思うようになりました。その夢を実現するため、中京大学の工学部に入学。中京大学は、ロボットのハードウエアだけでなく、それを制御するソフトウエアも含めロボット開発に関する知識を総合的に学べることが魅力でした。

Q.大学の学びで興味をもった授業は何ですか?

1年次のうちに機械工学を網羅的に学んで、ハードウエア開発か、ソフトウエア開発のどちらに進むか決めようと考えていました。その中でも特に興味をもったのは「センサ工学」の授業です。この授業を通して、ロボットが今よりももっと自由に、人間の代わりに働けるようになるためには、周囲の状況を把握するための「視覚」が重要であることを知りました。

Q.研究テーマに産業用ロボットを選んだ理由は?

現在、日本の製造現場は少子化の影響で慢性的な人手不足に悩んでいます。すでに多くの部分で機械による自働化が進んでいますが、「セル生産」のロボット化はハードルが高く、まだまだ進んでいません。これは、今すぐにでも製造の現場に求められている技術であり、ロボットビジョン技術の応用が重要だと考え、研究テーマに選びました。

Q.現在、取り組んでいる研究課題は何ですか?

最初に取り組んだのは、初心者と熟練者の技術を画像で見分けることでした。どこに違いがあるか、さまざまな動画を収集し比較しました。そこで気づいたのは、熟練者は頭の位置がほとんど動かないこと。そこで、研究室の仲間にも協力してもらいながら詳しく調べてみると、熟練度が増すほど、視線を動かさないことが確認できました。これをきっかけに視線の動きから初心者と熟練者の違いを数値化し、それを移植することで、ロボットを熟練者に進化させられるのではないかと考えています。

Q.国際学会での発表に挑戦しようと思った動機は?

自分の研究の有用性や優位性を確認するためです。自分がやろうとしていることが、世界のどこかで研究されてしまっていては意味がありません。そのため研究に入る前にも、英語論文も含め多くの論文に当たってきました。技術開発に国境はなく、国内に留まっていては世界の潮流に乗り遅れてしまいます。私も積極的に世界最先端の議論に参加し、研究を世界レベルのものに育てていこうと思っています。

Q.今後の目標について教えてください

熟練者は、部品や道具をもった時点で、次の段取りも考えながら動くなど複雑な思考と動作を行っています。これをロボットに移植するためには、現在の機械学習の技術やマシーンの精確な動きだけでは解決できません。そこに足りない「何か」を探し出し、産業用ロボットを進化させることが目標です。そのために解決すべき課題は多く、大学院に進学し研究を継続しようと考えています。そして最終的には、民間企業に就職し、実際の現場で、身につけた知識と技術をものづくりの発展に活かしていきたいです。

2018年3月取材

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