歴史文化学科

歴史文化学科概要

現地踏査(フィールドワーク)による発見をもとに史実と向き合い
新たな地域歴史像の構築に挑戦する

歴史研究においては、一つの発見がそれまでの常識や歴史観を塗り替えることがあります。歴史文化に関する「正確かつ幅広い知識」に加え、史料や古文書を読み解く「実証的研究」、フィールドワーク(現地踏査)による「体験型研究」を重視しています。多様な情報を収集・整理する力を養い、そこから自らの考えを生み出す力、また考えを他者に伝える力を獲得します。

中部地域の中核都市「名古屋」で歴史を学ぶ

信長が秀吉が、そして家康が青春時代を過ごし、天下統一の夢に向けて駆け巡った尾張・三河・美濃…。ここ中部地域は、古くから畿内(関西)と東国(関東)とを結ぶ交通の要衝として栄え、戦国期以前も、鎌倉、室町幕府の成立に深く関与してきました。また、江戸時代には、中部地域出身の戦国大名達が全国に散らばり、300年にわたる幕藩体制の基礎を築き上げました。さらに明治の開国以後も、日本のみならず世界の産業の先進地として革新の歴史を刻み続けています。

教員と学びの分野・研究領域

研究領域

古代から現代まで全時代を網羅、特に戦国織豊期以降に専任教員を重点配置

基礎科目では、宗教や信仰を含めた世界史的な学びと共に日本の古代から現代にいたる歴史を概観します。基幹科目においては、中部地方とゆかりの深い戦国・織豊期、江戸時代、また幕末維新期から2度の世界大戦を経験した近現代など特論的講義を開講します。

専任教員の担当分野 専任教員の研究分野またはテーマ
日本古代・中世 中世における政治と宗教
戦国・織豊期 織豊政権論・織豊期の東海地域史
日本思想・宗教 近世及び近代思想史
江戸時代 尾張藩政史・大名の生活空間
日本近現代 明治期の政治史・自由民権運動
民俗学 尾張三河の年中行事・子供の民俗
社会科・地理歴史科教育 アクティブ・ラーニングによる歴史の授業

体験型の学び
(カリキュラム)

就業力アップにもつながる「フィールドワーク合同研究発表会」

必修科目「踏査基礎演習」において、グループで1年間かけて調査してきた研究成果を紹介する「フィールドワーク合同研究発表会」を催しています。研究活動を通じて実社会で求められるチームワークやコミュニケーション能力を身につけ、発表に向けた活動で論理的思考力や構想力、プレゼンテーション能力も醸成します。

博物館で実習し展示発表も経験。学芸員への第一歩となる1年間に

「博物館に関する科目」で得た知識を踏まえて、学芸員としての活動に必要な知識や技術を学ぶ、4年次の『博物館実習』。春学期は、中京大学が収蔵する古文書などを活用しながら、史料の取扱い方を学び、規模の異なる博物館を見学して、博物館活動の概要を実見します。更に館園実習を通して、学芸員の実際の職務を実体験し、その幅広い業務内容を理解。博物館を支える人達の職務の多様さを学び取ります。秋学期は、歴史系とは異なる館で、館種による活動の差異を学ぶとともに、大学内の展示室で展示発表も実践。魅力ある展示を構成する力と、解説の技術も養います。

※学芸員課程科目

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