スポーツ科学研究者の道
中京大学大学院スポーツ科学研究科は日本で初めて博士後期課程を開設し、これまでに優れた研究者を輩出。多分野にわたる中京大学出身の研究者は現在、全国の大学や研究機関で活躍。こうしたスポーツ科学研究者としての道も開かれている。
スポーツ科学研究者へのモデルケース
-
学部教育
◎スポーツマネジメント学科
◎スポーツ健康科学科
◎トレーナー学科
◎スポーツ教育学科
◎競技スポーツ科学科 -
博士前期(修士)課程
スポーツ科学分野における専門知識を有し、高度な技術と指導力を備えたスポーツ専門人材の養成。
-
博士後期課程
スポーツ科学研究を自立的に遂行できる能力を培い、高等教育機関や研究所等において教育研究職に従事できる人材を養成。
-
全国の大学・研究機関民間企業で研究者指導者として活躍
大学院進学奨励
大学4年次に大学院の科目を同時履修することができます。また、学士課程を3年間で修了し、大学院修士課程へ進学できる早期卒業の制度もあります。これらを利用することで、研究を計画的に進めることができます。
※各種条件あり。
スポーツ科学者としての進路
中京大学大学院スポーツ科学研究科
中京大学大学院体育学研究科は、2021年4月1日からスポーツ科学研究科に名称を変更しました。前身の体育学研究科は1974年に修士課程を、そして1987年には国内の私立大学体育学系大学院で最初の博士課程を設置した伝統ある大学院です。ここでは、スポーツの多様な価値を社会に還元するために、一面的な専門知識だけでなく、複数の研究領域にまたがる学際的な視点を持つ研究者、そして、高度な専門技能を備えた職業人を養成しています。
スポーツ文化・
マネジメント学系
スポーツを幅広い問題意識のなかで捉え、文化・社会科学的方法論に即して分析・検討を加える学系です。思想・文化・歴史・社会・教育・政治・法律・経営・経済など文化事象・社会現象・制度として認識されるスポーツにおける諸問題の解決に資する研究を行います。
身体教育学系
身体教育学系は、「身体」と「心」について発育発達学・教育学・認知行動科学・脳科学の研究手法で探求する学系です。身体と心の発達・発育・加齢による変化、教育現場やスポーツ現場でのさまざまな問題、身体運動制御・学習や認知のメカニズムなど、研究テーマは多岐にわたります。
スポーツ生理学系
運動によって起こる身体の変化と、運動を可能にする身体の仕組みを、形態・生理・生化学的に幅広く研究する学系です。このような研究から、身体運動を通じて達成される体力の強化、活動力の向上、健康の増進、疾病の予防や老化の防止、疾病の治療の基礎になる資料などを得ることを目的とします。
スポーツ健康科学系
人の健康は、遺伝・環境・行動の諸要因の複雑な関連の上に成り立っており、これら諸要因と健康の関連を研究しています。主な研究分野は、スポーツ医学とヘルスプロモーションです。スポーツ医学分野ではスポーツ傷害発生の要因、予防をさまざまな観点から研究し、ヘルスプロモーション分野では個人・集団の健康とその決定要因をコントロールし、改善するための研究を行います。
応用スポーツ科学系
バイオメカニクスを研究の主軸としつつ、他のさまざまな研究手法(生理学、心理学、教育学)を取り入れながら、現役アスリート、コーチおよびトレーナーらと共に分野横断的な学際研究を促進します。研究によって得られた成果を新しいトレーニング、コーチングなどに応用することが目的です。
博士論文題目(例)
- ◎中国・内モンゴル自治区の小学6年生における大気汚染程度と体力水準との都市間関係
- ◎体育・スポーツ現場の熱中症予防に関する具体的方策-日射遮蔽と身体冷却の効果-
- ◎両手同時筋力発揮の神経制御に関する研究
- ◎腰痛の傷害特性を考慮した観察研究および関連する要因の検討-陸上競技棒高跳選手を対象として-
- ◎剣道の正面打撃に関するバイオメカニクス的研究-正面打撃時間の短縮に影響を及ぼす要因の検討-
- ◎反応者の運動制御の背景にある動き出しと情報伝達の仕組み
- ◎第11回オリンピック冬季競技大会(札幌大会)における恵庭岳滑降競技場建設問題に関する歴史学的研究
大学院修了者 主な内定先
- 国立スポーツ科学センター
- 日本オリンピック委員会
- 日本スポーツ協会
- トヨタ自動車
- 愛知県庁
- 中学校教員(保健体育)
- 高等学校教員(保健体育)
- 中京大学(教職員)
- 青山学院大学(教職員)
- 立命館大学(教職員)
- 関西大学(教職員)など