在学生・卒業生の声

「セル生産」における
ロボットの導入

人間の動きを分析し、
熟練の技をもつ
ロボット開発を目指す。

PROFILE

中京大学工学部

機械システム工学科卒

工学研究科

機械システム工学専攻

知的センシング研究室

(橋本研究室)

(岐阜県立羽島北高等学校 出身)

川瀬 陽平さん

熟練者の視線の動きに着目する。

中学生の時に発生した東日本大震災で、レスキューロボットが人の立ち入れない場所で活躍し、復旧作業に貢献したというニュースを見て以来、いつか自分もロボット開発を通じて社会に貢献したいと思うようになりました。入学してから特に興味をもったのは「センサ工学」。授業では、ロボットが今よりももっと自由に、人間の代わりに働けるようになるためには、周囲の状況を把握するための「視覚」が重要であることを学びました。そこで、3年次に研究室に所属され最初に取り組んだのは、ロボットに熟練者の技術をもたせるために、人間の動作を分析すること。初心者と熟練者の動きをさまざまな画像で比較検証してみたところ、熟練者は頭の位置がほとんど動かないことに気がつきました。そこで、さらに詳しく調べて見た結果、熟練度が増すほど、視線を動かさないことが分かったのです。この発見をきっかけに、視線の動きから初心者と熟練者の違いを数値化し移植すれば、ロボットを熟練者へと近づけることができるに違いないと確信しました。

海外の研究者から、研究に向き合う姿勢を学ぶ。

しかし、熟練者は次の段取りも考えながら動くなど複雑な動作を一度に行っており、これをロボットに移植するためには、現在の機械学習の技術やマシーンの動きの精度を高めるだけでは不十分です。大学院に進学してからは、さらに高度な技を可能にするために、ロボットに足りない「何か」を探し出すことに注力してきました。
2019年1月には、新たな挑戦としてシンガポールで開催された国際会議で論文発表を行いました。論文、プレゼンテーションなどすべて英語でこなさなければならず、本当に苦労しましたが、担当の先生から指導していただいた結果、最優秀論文賞にあたる「Best Paper Award」を受賞することができました。国際会議の現場では、自分の研究に対する意見を求めて著名な先生のところに自ら話を聞きに行く参加者も多く、海外の研究者のモチベーションの高さには大いに刺激を受けました。研究内容のレベルアップはもちろんのこと、質疑応答にも英語で応えられる語学力を身につけ、2回目の国際会議に挑戦したいです。

※2019年4月取材

知的センシング研究室

担当教員 :橋本 学 教授

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