在学生・卒業生の声

卒業生

臨床心理士(養南病院勤務)

伊藤 依真さん

心理学部 2015年3月卒
心理学研究科 臨床・発達心理学専攻
博士前期(修士)課程 2017年3月修了

岐阜県立長良高等学校 出身

臨床心理士とは…
日本臨床心理士資格認定協会によって認められた心理専門職で、指定の大学院を修了するなどの受験資格を得た上で資格試験に合格する必要がある。なお、2017年9月の公認心理師法施行により、国家資格「公認心理師」も設けられ、心理専門職の重要性は一層高まっている。

大学の仲間や恩師に今も支えられながら、
患者さんとの信頼関係を築き上げる。

高校時代に「臨床心理」という分野に興味をもったのが、心理学部を目指したきっかけです。外傷や一般的な疾患のように外見上の症状が見られる訳ではないものの、身体に影響を与える“心”の不思議さに魅かれました。そこで、臨床心理士を目指せる大学を調べ、高い合格実績と歴史を有する中京大学心理学部を選びました。中京大学心理学部は、実験・応用・臨床・発達の4領域について、広く学べるカリキュラムになっています。興味ある分野の専門性を深めていくこともできます。学ぶほどに臨床心理士という仕事の大変さがわかり、「自分に務まるのか?」と不安に感じたこともありましたが、同級生や先輩たちが頑張る姿を間近で見て、「自分も頑張ろう!」という思いを強くすることができました。

問題を抱えた目の前の患者さんに寄り添う。

私は今、精神科・心療内科を専門とする病院で臨床心理士として働いています。主に外来の患者さんに向け、カウンセリングや心理検査を行います。発達障害の小さな子どもやそのお母さんからストレスを抱える社会人、うつ症状に悩む高齢の方など、接する人の年齢も症状も実にさまざま。院生時代、相談業務の研修で、先生にアドバイスされた「患者に寄り添って」という言葉は、今も私の指針となっています。精神科の患者さんは物事の捉え方が一般の人とは異なる場合があり、例えば、ごく普通に話を聞いているのに「聞いてくれていない!」と、同じ話を何度もする患者さんも。なぜそうなるのか、こちらの言葉や態度を患者さんがどう受けとめ、どう反応をするかを考えて対応しなくてはなりません。職場の先輩と話し合ったり、大学の恩師に相談して道を探ることもあります。

患者さんとの信頼関係を第一に、自らも成長。

ケガとは違って、回復の見通しを立てるのが難しい心の病。しかし、時間をかけて患者さんの話をきちんと聞き、試行錯誤を繰り返しながらも患者さんとの信頼関係を築いていくことに、やりがいを感じています。患者さんが、「一緒に頑張ろう」という姿勢を見せてくれると嬉しいです。多様な患者さんと接する現在の職場では、心理学について幅広く学んだ大学での日々が活かされていると感じます。限られた領域のスペシャリストではなくマルチに対応できる臨床心理士として、多様な方向からアプローチできるようになりたいと思っています。今後、国家資格である公認心理師の資格取得も視野に入れつつ、患者さんが元気に社会に出て行くための支えとなれるよう、努力を続けていきます。

※公認心理師=新たに定められた心理職の国家資格。心理検査や心理相談による助言・指導、
 メンタルヘルスの知識普及のための教育・情報提供などを行う。

2018年7月取材

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