在学生・卒業生の声

卒業生

和歌山県高等学校教員(国語)

舟崎 哲夫さん

文学部 2014年3月卒
文学研究科 日本文学・日本語文化専攻 2016年3月修了

富山県立富山南高等学校 出身

国語という教科の面白さ、実用性を子供たちに伝えたい。

先輩方と交流しながら、1年次から好きな分野を追究できた。

1年次に各時代の文学を学んでいく中で、最も惹かれたのが万葉集です。1000年以上も昔の人であっても歌を通じて共感できたり、逆に思いも寄らない価値観に触れたりと、今と同じところも違うところも面白い。少ない言葉に、時代背景も含めさまざまなことが詰まっているのも興味深いです。学生が主体で活動する文学研究会にも所属し、どんどんのめり込んでいきました。

研究会では、毎週ひとり、担当者が自分の好きなテーマについて調べてきたことを紹介。質問を投げかけディスカッションを重ねていきます。最初のうちは先輩方の発表を聞いてそのノウハウを学び、1年次の後半あたりから自分たちも助言をいただきながら発表します。学部生に加え大学院の先輩たちとも学年の枠を超えて学べるため、議論がとても深まり、新鮮な驚きや気づきの連続でした。進め方のスタイルは3年次からのゼミ活動にも応用でき、いかに的確に伝えるかの訓練にもなりました。

一つの分野を深く研究することによって思考力も深まった。

研究会やゼミでの活動を通じて、同じ分野を共に研究する楽しさを実感。さまざまな考え方に出会えましたし、一つの分野を深く研究することによって思考力も磨けたと感じます。自分でテーマを決めて研究を続け、論文を仕上げたことは、今後どんなことがあっても誇れる自信になりました。

さらに6つの大学から集まったゼミ合同発表会や、全国から研究者が集まる研究大会などにも参加することで、新たな視点や高度な専門知識、年齢を重ねても勉強を続ける熱意にも触れて意欲が高まり、大学院にも進学。一方で、「大学で学んだ知識を仕事でも活かしたい」「国語という教科の面白さ、実用性を子供たちに伝えたい」という思いが芽生え、国語科の教師という夢も見つかりました。教職課程で、同じ目標をもつ仲間と模擬授業や事例検証などを繰り返した経験が、現場でも役に立っています。

ふとした瞬間に見える、生徒の成長ぶりにやりがいを感じる。

大学時代、深く文章を読んで内容をつかんできた経験が今、授業準備においても活きています。また、直接は使うことのない知識であっても、それを獲得するプロセスで身につけた力も大きいです。

読み書きやコミュニケーションの基盤を使って、自分の考えや世界を広げていけるのが国語の面白さ。「聞く力」や「伝える力」といった実用性を鍛えるためにも、音読や意見発表、グループ学習やペアでの作業など、生徒同士のやり取りを大切にしています。まだ1年生しか担当していませんが、話す言葉やコミュニケーションの取り方など、ふとした瞬間に見える生徒の成長ぶりにやりがいを感じるもの。野球部の顧問として学年を超えた生徒たちと触れ合うことも楽しく、彼らの努力する姿から力ももらっています。これからも目の前の生徒の成長をサポートできる教師でありたい。そのためにも謙虚な姿勢を忘れず、生涯、積極的に学び続けます。

2017年3月取材

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