在学生・卒業生の声

学部の学び

臨床心理学領域(明翫ゼミ)

中村 朱里さん

心理学部 3年

愛知県立千種高等学校 出身

心理学は、個々のパーソナリティを理解する助けとなる。

理由がわかれば、不安や恐怖心はやわらぐ。

高校生の頃、漠然と日常生活に閉塞感を抱いていました。そこから自身の心の動きに目を向けるようになり、心理学に興味をもちました。2年次の「精神医学」の授業や、3年次の「心理アセスメント実習」の中で受けた心理検査を通して自分の性格特性を知り、閉塞感の理由が分かったことで、少し楽になりました。また、以前の私は、駅や電車内など公共の場で自閉症と思われる人を見ると違和感を覚え、さり気なく遠ざかっていました。しかし、ゼミを通して発達障害について学び、なぜ彼らが違って見える行動を取るのかを理解した今では、遠ざける気持ちはありません。人は、理由がわかれば納得できるものです。
私が所属するゼミは発達臨床心理学をテーマとしており、自閉スペクトラム症などの発達障害やさまざまな精神疾患について課題図書をベースに学びを深めます。また、ゼミでは毎年4月2日の「世界自閉症啓発デー」に名古屋・栄で行われる自閉症啓発デーイベントに参加。一般の方に向けて、クイズなどを通じて発達障害への理解を深めていただく取り組みを行っています。

パーソナリティ障害についてもっと研究したい。

互いの意見を否定せず、思ったことを言い合えるゼミの環境の中で、さまざまな心理障害と向き合ううち、私は特に境界性パーソナリティ障害に強く関心をもちました。人に見捨てられることを恐れる「見捨てられ不安」は境界性パーソナリティ障害の症状の一つですが、こうした不安感は青少年期の誰もが多少なりとも抱いているものだと思います。なぜ病んでしまう人がいるのか。とても興味深く、パーソナリティ障害について本格的に研究したいと考えるようになりました。大学卒業後は大学院への進学を希望しています。「わからないから、もっと知りたい」という思いを追求していきたいです。また、「公認心理師」「臨床心理士」の資格取得も目指しています。

2019年3月取材

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