在学生・卒業生の声

スマートデバイスへの
可視化技術の活用

VR技術を使った
リアルな防災訓練ソフトの
開発に挑戦中!

PROFILE

工学部

メディア工学科 4年

スマートデバイス活用・
アプリケーション開発研究室
(中研究室)

(愛知県立時習館高等学校 出身)

伊藤 浩子さん

コンピュータによる多様な表現方法を身につけたい。

コンピュータを使ったさまざまな表現方法を身につけたくて、メディア工学科を選択しました。実際、この学科では、プログラミングの基礎はもちろん、コンピュータアートや映像、音響など、情報工学と表現手法の両方を幅広く学べます。そこから、自分が興味をもった専門分野を究めることもできます。私が所属する研究室も、何を研究するかは本人次第。学生たちが自分のやりたいこと、作ってみたいものを自分たちで探し、計画し、実行します。また、この研究室はメディア工学科と情報工学科の合同の研究室のため、いろいろな目的、専門性をもった学生や研究者が集まっています。自分の研究で課題にぶつかった時に、周りに気軽に相談できるのも、この研究室の利点です。

自分たちのやってみたいことが研究テーマ。

現在、私たちが計画しているのは、VR(仮想現実)技術を活用した防災訓練ソフトの開発です。通常の防災訓練では、地面は揺れないし、煙に行く手を塞がれることもありません。それでは緊張感が生まれず、訓練の効果も半減してしまいます。そこで私たちは、XboxのキネクトというデバイスとVR技術を使って被災した環境をそっくりに作り、そこで訓練できるソフトを目指しています。きっかけは熊本の震災でしたが、とにかく新しいこと、社会に役立つことに挑戦したくて、仲間と開発をスタートさせました。

自由な研究環境が積極性を育ててくれた。

実際に災害現場を再現しようとすると、地震そのものに関する知識、それをリアルに映像化する技術など、広範な調査・研究が必要でした。例えば、地震時の窓ガラスの割れ方や家具の倒れ方、火災発生時の煙の動きとその表現方法など。コンピュータの前に座っているだけでは得られない情報ばかりで、研究室の仲間や先輩たち、防災を研究している他大学の先生などにも相談し、助言してもらいました。ソフト開発はまだ始まったばかりですが、来年は協力してくれる後輩を募り、開発を本格化させたいと思っています。こうした活動を通して実感したのは、ソフト開発にはプログラミング技術以外にも幅広い知識と情報、多くの人の協力が必要だということ。そして、自分から動き出さないと、何も進まないし、自分から求めなければ、どんな協力も得られないということ。学生の自主性を大事にしてくれる研究環境だからこそ、そんな積極性を身につけることができたと思っています。

2017年1月取材

スマートデバイス活用・アプリケーション開発研究室

担当教員 :中 貴俊 講師

確率的数値でしか表現できない電子の軌道の表示や、地震メカニズムのシミュレーションなど、さまざまな情報を理解しやすい形で多くの人々に提示できるようにする「可視化技術」の研究を中心に、大規模データの可視化やスマートデバイスへの可視化技術の活用・技術開発などに取り組む。その一環として近年、名古屋市科学館・大学・企業によるICT利活用天文教育研究ユニット(雑居ゼミ)でのミュージアム・教育に関する研究活動を積極的に推進している。

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