対戦ゲームにおける
強化学習AIの活用
PROFILE
(静岡県立袋井高等学校 出身)
鈴木 颯晃さん
強化学習を用いたAIで、ゲームをより面白く。
プログラミング言語を学び、 新しいものを生む醍醐味を知る。
ゲームが好きで中学時代からプログラミングに興味を持ち、将来は情報系の仕事に就きたいと考えていました。
中京大学は情報工学の幅広い分野を学べるカリキュラムであることと、設備が充実している点に魅力を感じて入学を決めました。プログラミングを学び始めて気づいたのは、地道な作業の連続でソフトウェアやシステムの開発が成り立っているということ。そして発展が著しい世界なので、社会に出てからも常に勉強が必要だということです。
またプログラミング言語は想像以上に多様性があることにも驚きました。授業ではC言語やPython、Javaなど代表的な言語の基礎を身につけましたが、半角スペース・タブ・改行のみで構成されるWhitespaceなどの珍しい言語を知り、この世界の奥深さを実感しました。
『Java言語1・2』『Java言語1演習』の授業では、基礎構文を学んでソフトウェア開発に挑戦。ポーカーゲームを作成してイメージ通りに動作したときには、ゼロから世界を創り出すプログラミングの醍醐味を味わいました。
ゲームの開発に取り組み、 プレゼン力を高める。
2年次秋から、データの解析やフリーソフトウェアの開発を行う研究室に入りました。
興味を持った分野に自由に取り組める研究室で、学生の研究テーマも画像処理技術の研究や本の検索ツール開発、ホームページの制作など多種多様です。私は漠然とゲームの開発をしたいと考えていましたが、先生から「違う分野の研究をゲームに取り入れてみては」とアドバイスをいただき、授業で学んだ強化学習に着目しました。強化学習とは与えられたデータを基に試行錯誤しながら学習し最適化する機械学習の一種です。
近年では強化学習AIにスーパーマリオブラザーズをクリアさせるなどの試みもあり、私は強化学習を用いた対戦ゲームの開発をめざしています。そしてこの研究室は、就職活動を見据えてコミュニケーションスキルを磨けることも大きな魅力です。
研究発表や開発発表などでプレゼンテーションの機会を多く設け、人の関心を引く話し方のスキルを指導してくださいます。大学で高めた専門性とコミュニケーションスキルで、ゲーム開発の現場に関わることが将来の目標です。
2023年4月取材