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2024.05.02  学部

スポーツ科学部/共著論文が学会賞。前方向と上方向の速度からアプローチする『やり投げ』の評価モデル

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 牧野瑞輝さん(スポーツ科学研究科博士課程3年、受賞当時)、田内健二教授(スポーツ科学部)の共著論文が2月23日、日本陸上競技学会第22回大会で学会賞に選ばれました。論文タイトルは「男子やり投げ競技者における前および鉛直方向のやり速度に対するキネマティクス的貢献」。

 やり投げ競技において、遠くに飛ばすためには初速度の獲得と適切な角度(およそ30°)が重要で、前方向と上方向のやり速度を同時に高める必要があります。牧野さんは大学の競技会、国際大会で撮影した競技者のデータを動作分析の手法を用いて解析。「先行研究にはなかった上方向のやり速度に貢献する動作にも着目し、定量化することで、前方向と上方向の双方からアプローチする評価モデルに発展させることができました」と、この研究の学術的意義について話します。この4月から国立スポーツ科学センターの研究員となった牧野さん。「競技の指導現場に立つことも視野に入れ、選手の競技力向上に、より役立つ研究へと発展させていければ」と力を込めます。

 指導教員の田内教授は「牧野さんは競技力向上に貢献したいという強い思いから、これまでの知見では明らかにされなかったやり投げのパフォーマンスに働く因果関係の解明にチャレンジしました。これからは国立スポーツ科学センターのバイオメカニクス研究班の一員として、競技団体のニーズに応える成果を出し、研究者としての実績、評価を着実に上げていってほしいですね」とエールを送ります。

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