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2020.11.26  学部

総合政策学部/特許技術を使ったBtoC商品を企画し発売

総合政策学部でマーケティングや商品企画を専攻する坂田隆文ゼミの学生は、知的財産を活用しモノづくりに挑んでいる塗料メーカー株式会社五合からの依頼を受け、同社の技術を使ったキャンププレートの商品「Earth Gear」を企画した。2020年11月末にクラウドファウンディング「Makuake」で販売される。

 

㈱五合は、経済産業省地域未来牽引企業や愛知県「愛知ブランド企業」にも選出されているB to B企業で、水だけで汚れを流し落とせる塗料「ゼロクリア」(特許取得済)はすでに東京メトロの車両や東芝の洗濯機ドラムで採用されている。

「B to Bを本業にしてきた弊社の技術を使ってB to C商品を企画できないか」という依頼を受けた坂田ゼミの学生たちはゼロクリアを用いたB to C商品のアイデア3,139個を考え、その中で最も同社の技術を活かせる商品としてキャンププレートの提案を行った。

 

今回共同で開発した「Earth Gear」(商標登録中)は、キャンプに訪れたキャンパーたちが「使用した食器を、環境を汚染することなく水だけで洗える」という特長をもっており、320人を対象としたアンケートでも83%が「是非使いたい」「使いたい」という回答をしている。

 

「Earth Gear」は、11月末に「Makuake」で発売されるほか、現在はこの商品の販路をさらに広げるべく、坂田ゼミの学生たちが新型コロナウイルスへの感染対策を万全にとりながら、五合の社員とともに大手量販店やキャンプグッズ店などへの営業に同行している。また、特設インスタグラムを開設し、プロモーション活動も行っている。

大手量販店に営業同行する学生たち
特設インスタグラム
「Makuake」用のポスター

【学生コメント】

■ 貴重な経験から得られた学び

 今回の提案で最も苦労した点は、㈱五合の特許技術を一番活かすことができるアイデアを考えたことです。技術を活かせる商品を一人100案出すところから始めましたが、企業が納得できる、商品化したいと思える案を出すことができず、最終的には何百案、何千案と出すことになり、商品を企画し、それを実際に販売するということの大変さや、難しさを肌で感じることができました。

 また、技術を最大限に活かすにはどのような商品にすればいいのか、その商品のニーズはあるのか、ターゲットを誰に設定するのかなど、商品化するには複数のことを考え、且つその考えに説得力がなくてはならないことも非常に難しかったですが、このような経験を乗り越え、無事商品化に辿りつくことができたことに、とても達成感がありました。

 今回このような機会を得られたこと、この経験で得られた学びを次の活動や、次の機会に活かせるようにこれからもゼミ活動に全力で取り組みます。

(総合政策学部2年 中野由唯)

 

 

■ 今後の社会のために

この度、Earth Gearの発売が決定し、とても嬉しく思います。

ゼロクリア塗装は水だけで汚れを落とすことができ洗剤を使わなくてもいいという特長の他にも、永久保証や抗菌防カビなどたくさんの特長があり、多くの人が使うことによって環境に優しく今後の社会に必ず良い影響を与えると考えられます。私たち学生が今後の社会のためにできることをこれからも考え続け、Earth Gearをもっと世界に広めていきたいと思います。

(総合政策学部2年 中村真夕)

■ これまでとこれから

今回発売が決定したEarth Gearが商品化を遂げるまでに半年以上の時間を要しました。その間私たちは、㈱五合の特許技術を最大限活かせる商品を考えるために3000以上の案だしを行ったり、独自にアンケートを取ったりとさまざまな努力をしてきました。その分、Earth Gearには思い入れが強く、商品化を遂げ発売も決定したことをとても嬉しく思います。

また、このような貴重な経験をさせていただく機会を作ってくださった株式会社五合の皆さんやゼミの坂田教授に感謝の気持ちでいっぱいです。

(総合政策学部2年 徳永夏鈴)

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