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われらのこどもプロジェクト

子ども食堂、フードパントリー(食品無料配布活動)、学習支援の場などで、
ボランティアをしながら記録をとる後方支援活動をしています。

2010年代から全国に広がった子ども食堂

子どもやその親、地域の人たちに無料または安価で食事を提供し、交流を生みだす「子ども食堂」。2010年代にボランティアとして始まったこの社会活動は、各地で爆発的に広がりました。現在では全国6,000カ所を超える子ども食堂が、地域のボランティア団体などによって運営され、現代日本の居場所の代表格になりました(令和2年10月現在、児童館数は4398カ所)。なぜ急速に全国で展開されていったのか、さまざまな原因がありますが、ちょうどその頃に「子どもの貧困」問題が注目されたことや、人とのつながりが希薄になった社会背景が影響していると考えられます。

成元哲ゼミでは、2016年から愛知県内の子ども食堂にボランティアとして参加し、記録を取る「われらのこどもプロジェクト」を続けています。当初、県内には子ども食堂がどれほど存在しているのかといったデータはありませんでした。ゼミ生たちは県内各地の子ども食堂に出向き、愛知子ども食堂マップやパネル、報告書などを作成しました。

記録することで見えてくるものがある

子ども食堂と並行して、「子どもの居場所」づくりをかねた学習支援活動も各地で広がりを見せています。そこでゼミ生たちは、こうした場にも足を運び、集まっている子どもたちに勉強を教えつつ、記録を取る活動も行ってきました。学生は子どもと年齢が近いためか、どの現場でも子どもは学生に好意的で、子どもたちの声を幅広く聞くことができています。また、運営する側の思いも丁寧に聞き集めています。

様々な声や活動事例を記録し、整理していくことによって、「なぜこの活動が広がったか」「何が求められているのか」などを推察し、仮説を立てることができるようになります。ゼミでは毎年、調査した成果を卒業論文やゼミ論文として発表しており、それらを冊子にまとめて調査にご協力いただいた団体にお送りするほか、施策に生かしてもらおうと市役所などの関係各所にも渡しています。

学生自らの存在意義を再確認する機会に

コロナ禍で、以前のように温かいご飯を一緒に食べることが難しくなっても、フードパントリーや弁当配布といった形で活動は続いています。学生たちは家の近くの参加しやすい場所に分散して活動を続行中です。最近では、学生自身が活動を行うNPO団体や食材を提供する企業に連絡を取り、インタビュー調査を行ったりもしています。子ども食堂とその活動を支援してくださる方をつなぐことも、このプロジェクトの目的のひとつだからです。

団体・企業と接することは、卒業後に向けて学生自身が社会性を高める機会ともなります。他にも、現場で子どもたちに慕われたり、運営側から感謝の言葉をもらったりする中で、大学キャンパスやアルバイトなどでは得られない達成感を味わえるのも、このプロジェクトの良さでしょう。文献やネット情報ではわからない現場の生の情報を自ら集め、報告書にまとめるプロジェクトでの経験は、学生一人ひとりの一生の糧となります。

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(リンク先のウェブサイトは現代社会学部の管理ではありません。)


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「社会つながりプロジェクト」で更新しています。