教員・ゼミ紹介

社会学専攻

芝野 淳一 准教授教育社会学、移民研究

専攻分野
教育社会学、移民研究
研究室
9号館5階
ウェブサイト
https://researchmap.jp/shibano-18
学歴
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程 博士(人間科学)
所属学会・団体
日本教育社会学会、日本社会学会、異文化間教育学会、日本教育学会、移民政策学会、日本移民学会、多文化関係学会
著書の紹介
  • 『「グアム育ちの日本人」のエスノグラフィー:新二世のライフコースと日本をめぐる経験』(単著、ナカニシヤ出版、2022年)
  • 『移民から教育を考える:子どもたちをとりまくグローバル時代の課題』(共編著、ナカニシヤ出版、2019年)
  • 『マインド・ザ・ギャップ!:現代日本の学力格差とその克服』(共著、大阪大学出版会、2016年)
  • 『日本の外国人学校:トランスナショナリティをめぐる教育政策の課題』(共著、明石書店、2014年)
  • 『調査報告「学力格差」の実態』(共著、岩波書店、2014年)
  • 『「往還する人々」の教育戦略:グローバル社会を生きる家族と公教育の課題』(共著、明石書店、2013年)

PROFILE

2020年度より着任しました。関西(兵庫と大阪)で生まれ育ちました。小さいころ、少しだけアメリカ(シカゴ)に住んでいました。専門は教育社会学で、特に移民の子ども・若者の教育問題に関心があります。

HOBBY

野球、ピアノ

こんな科目を担当しています。

●社会階層と教育の社会学 ●社会調査入門
●社会調査実習
私の授業では、教育社会学の観点から、現代社会における格差・不平等問題を多角的に考えます。具体的には、貧困、ジェンダー、移民をめぐる教育問題を取り上げながら、それらが格差・不平等問題とどのように結びついているのか、また、それを乗り越えるために教育に何ができるのかを議論します。また、そうした社会問題の発見や解決するために必要となる、社会調査の専門的知識や技術についても学びます。

こんなことを研究しています。

グローバル化が進むにつれて、国境を越えて移動する子ども・若者の数が増えています。そのなかには、複数の国や地域につながりを持ちながら生活することで、不利な立場に置かれてしまう人々がいます。私は、かれらが具体的にどのような問題に直面しているのか、またそうした問題をどのように乗り越えることができるのかを明らかにすることで、移民の子ども・若者が生きやすい社会のあり方を探求しています。

これまで国内外の様々なフィールドにおいて、海外から日本に移住する「外国人」及び日本から海外に移住する「日本人」の子ども・若者の教育達成、進路選択、アイデンティティ形成などを調査してきました。また、かれらをとりまく家族、学校、地域の役割や機能についても研究してきました。ここ数年は、グアムをフィールドに、現地で生まれ育つ日本人青年やその家族、在外教育施設に関する調査を実施しています。

こんなゼミをしています。

ゼミでは、教育社会学の観点から「移民と教育」について学びます。特に、移民の子ども・若者をとりまく格差・不平等の問題に焦点を当てます。なぜ、移民の子どもや若者が増えているのか?移民の子どもや若者は、どのようなことに困っているのか?学校や地域は、移民の子どもや若者をどのように支えていけばよいのか?といった問いを念頭に置き、移民の子ども・若者が直面する教育問題の解決策について考えます。

私のゼミでは、文献講読や統計データの分析・解読はもちろんのこと、現場でのフィールドワークを重要な取り組みとして位置づけています。このように研究室と現場を行き来しながら理論と実践を鍛えることで、社会問題の発見とその解決に資する人材の育成を目指しています。

教員にききました

社会学の面白さとは?

いろいろありますが、身近な世界の異なる見方を教えてくれるところが最もおもしろいと思っています。あと、冷たそうな学問に見えて、実はアツくて優しいツンデレなところも、社会学の魅力ですね。

現代社会学部ってどんなとこ?

じっくりと物事を考える教員と学生が多い印象です。

社会学との出会いは?

大学生のときに、レポートを書くために図書館で資料を探していたら、たまたま教育社会学の本に出会いました。その本に書かれていた「学校は平等ではなく、不平等の再生産装置」という言葉に衝撃を受けたことがきっかけで、社会学の道を志すようになりました。

最後に一言!

高校生のみなさんへ

高校までは、誰かに与えられた問いに答えることが目的だったと思います。大学はそうではなく、問いを発見するところです。大学生活における多様な学びや出会いを通じて、自分にとって大切な問いを見つけてください。私たちは、みなさんの問い探しを全力で応援します。

在学生のみなさんへ

「人」との出会い、そして「知」との出会いを大切にして、実りある大学生活を送ってください。