2020年度より着任しました。関西(兵庫と大阪)で生まれ育ちました。小さいころ、少しだけアメリカ(シカゴ)に住んでいました。専門は教育社会学で、特に移民の子ども・若者の教育問題に関心があります。
野球、ピアノ
●社会階層と教育の社会学 ●社会調査入門
●社会調査実習
私の授業では、教育社会学の観点から、現代社会における格差・不平等問題を多角的に考えます。具体的には、貧困、ジェンダー、移民をめぐる教育問題を取り上げながら、それらが格差・不平等問題とどのように結びついているのか、また、それを乗り越えるために教育に何ができるのかを議論します。また、そうした社会問題の発見や解決するために必要となる、社会調査の専門的知識や技術についても学びます。
グローバル化が進むにつれて、国境を越えて移動する子ども・若者の数が増えています。そのなかには、複数の国や地域につながりを持ちながら生活することで、不利な立場に置かれてしまう人々がいます。私は、かれらが具体的にどのような問題に直面しているのか、またそうした問題をどのように乗り越えることができるのかを明らかにすることで、移民の子ども・若者が生きやすい社会のあり方を探求しています。
これまで国内外の様々なフィールドにおいて、海外から日本に移住する「外国人」及び日本から海外に移住する「日本人」の子ども・若者の教育達成、進路選択、アイデンティティ形成などを調査してきました。また、かれらをとりまく家族、学校、地域の役割や機能についても研究してきました。ここ数年は、グアムをフィールドに、現地で生まれ育つ日本人青年やその家族、在外教育施設に関する調査を実施しています。
ゼミでは、教育社会学の観点から「移民と教育」について学びます。特に、移民の子ども・若者をとりまく格差・不平等の問題に焦点を当てます。なぜ、移民の子どもや若者が増えているのか?移民の子どもや若者は、どのようなことに困っているのか?学校や地域は、移民の子どもや若者をどのように支えていけばよいのか?といった問いを念頭に置き、移民の子ども・若者が直面する教育問題の解決策について考えます。
私のゼミでは、文献講読や統計データの分析・解読はもちろんのこと、現場でのフィールドワークを重要な取り組みとして位置づけています。このように研究室と現場を行き来しながら理論と実践を鍛えることで、社会問題の発見とその解決に資する人材の育成を目指しています。
いろいろありますが、身近な世界の異なる見方を教えてくれるところが最もおもしろいと思っています。あと、冷たそうな学問に見えて、実はアツくて優しいツンデレなところも、社会学の魅力ですね。
じっくりと物事を考える教員と学生が多い印象です。
大学生のときに、レポートを書くために図書館で資料を探していたら、たまたま教育社会学の本に出会いました。その本に書かれていた「学校は平等ではなく、不平等の再生産装置」という言葉に衝撃を受けたことがきっかけで、社会学の道を志すようになりました。
高校までは、誰かに与えられた問いに答えることが目的だったと思います。大学はそうではなく、問いを発見するところです。大学生活における多様な学びや出会いを通じて、自分にとって大切な問いを見つけてください。私たちは、みなさんの問い探しを全力で応援します。
「人」との出会い、そして「知」との出会いを大切にして、実りある大学生活を送ってください。