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大学院研究科

1990年の創設以来、中京大学大学院社会学研究科は大学教員の養成において、めざましい成果をあげてきました。
本研究科(大学院)出身者のうち8名が、名古屋大学・香川大学・立命館大学・西南学院大学・中部大学・愛知総合看護福祉専門学校・西安交通大学(中国)など海外、国内の高等教育機関で研究者、教育者として活躍しています。また、公立学校教員として、あるいは、マスコミ界の最前線で活躍している修了生もいます。

研究分野紹介

大学院ではこのような勉強をしています。

政治社会学・社会意識論 Political Sociology, Social Psychology

松谷満 MATSUTANI.Mitsuru

現代社会におけるさまざまな政治現象をとくに有権者の政治意識に注目して分析・ 考察する。具体的には、ポピュリズム、ナショナリズム、地方政治の変化、若者 の政治意識などを取りあげる。

参考
『再帰的近代の政治社会学』(共著、ミネルヴァ書房)、2008年、
『外国人への まなざしと政治意識』(共著、勁草書房)、2010年。

教育社会史・歴史社会学 Educational Social History and Historical Sociology

相澤真一 AIZAWA.Shinichi

国際的な比較歴史社会学と計量分析を用いた社会史的研究に示唆を得ながら、中等教育の拡大の比較歴史社会学的研究と戦後日本社会における社会調査データの復元と地域資料の掘り起こしによる社会史的研究の両者を進めている。比較歴史社会学的研究では、東アジアを中心とした比較を行っており、別の開発途上国にも応用することを企図している。

参考
『<高卒当然社会>の戦後史』(香川めい・児玉英靖両氏と共著)(新曜社),2014、
『現代の階層社会2 階層と移動の構造』(共著)(東京大学出版会),2011、
相澤真一他『子どもと貧困の戦後史』(青弓社)、近刊予定。

家族社会学 Sociology of Family

松田茂樹 MATSUDA.Shigeki

少子化・未婚化及びその背景要因―家族の変容、子育て支援、若年雇用、仕事と 生活の両立支援等―に関する分析を行う。わが国の出生率は極めて低く、国の持 続に黄信号がともっている。分析をふまえて、少子化社会の打開策を考える。

参考
『少子化論―なぜまだ結婚・出産しやすい国にならないのか』(勁草書房),2013、
『揺らぐ子育て基盤―少子化社会の現状と困難』(勁草書房),2010、
『何が育児を支えるのか―中庸なネットワークの強さ』(勁草書房),2008

文化人類学 Cultural Anthropology

亀井哲也 KAMEI.Tetsuya

「モノ」にまつわる比較研究。博物館学。南アフリカ、ンデベレ社会の装飾文化 と民族意識。

参考
Ndebele Decorative Cultures and their Ethnic Identity (2008, in Yoshida, Kenji & John Mack (eds.), Preserving the Cultural Heritage of Africa: Crisis or Renaissance? UK; James Currey & SA; UNISA) 、
「博物館の住まい 展示と民族藝術:南アフリカ ンデベレの事例から」( 2008年, 『民族藝術』24)、
『図説人類の歴史9&10:先住民の現在(上・下)』( 2007年, 大貫良夫監訳・編訳, 第1~10章の翻訳を担当, 朝倉書店)

社会福祉の歴史 The History of Social Work in North-East Asia

大友昌子 OTOMO.Masako
  1. 福祉史領域を専門としている。とくに日本福祉の歴史、東北アジアの福祉の歴史研究を、その政策・制度、システムに焦点をあてて行っている。福祉の歴史研究方法として、量的分析と質的分析を組み合わせた比較研究を試みている。
  2. もう一つのテーマとして、児童福祉領域の施設史研究を断続的に行っている。

参考
『二葉幼稚園85年史』(共著・二葉幼稚園刊)1976、『台湾総督府文書目録』4~23巻(共編著・ゆまに書房)1997~2007、『帝国日本の植民地社会事業政策研究ー台湾・朝鮮ー』(ミネルヴァ書房)2007年

高齢者福祉・社会老年学 Social Welfare for the Aged, Social Gerontology

野口典子 NOGUCHI.Noriko
  1. 高齢者を中心としたインスティテューショナルケアのあり方についての実践論的研究。ことに要介護高齢者に対する医療・看護・介護・福祉の統合化について現場との共同研究を行っている。
  2. 中山間・過疎高齢化地域における在宅ケアのあり方に関して、とくにデイサービスを拠点としたプログラムの開発について行っている。

参考
『転換期の社会福祉』(共著)(八千代出版),2000年、『在宅ケア論』(共著)((株)みらい),2001年、『1970年代以降の「老人ホーム」の実践とその課題』(単)(社会事業史研究 第28号), 2000年。

社会人類学 Social Anthropology

斉藤尚文 SAITO.Hisafumi

調査地:グァテマラ共和国、パプアニューギニア、日本
調査テーマ:開発、医療、親族

参考
1997.12.10 「環境と開発を読む:パプアニューギニアの森林をめぐって」青木 保〈他・編〉『環境の人類誌』(岩波講座文化人類学第2巻)岩波書店pp. 221-245、1998.3.31 We are one flesh: unity and migration of the Yabio. IN Yoshida, Shuji, and Yukio Toyoda (eds.), Fringe Area of Highlands in Papua New Guinea (Senri Ethnological Studeis no. 47). pp. 93-112、1999. 11. 10 「伐採会社は嘘つきだ!パプアニューギニアにおける森林に関する意識向上運動」小柏葉子〈編〉『太平洋島嶼と環境・資源』(太平洋世界叢書第4巻)国際書院pp. 199-227。

メディア社会研究 Media Society

加藤晴明 KATO.Haruhiro

情報社会・メディア文化に関する理論的・実証的研究。視覚文化及びメディアコミュニケーションに関する理論的・実証的研究。CMG、ビデオゲーム、電話コミュニケーション及び空間メディア等。

参考
『メディア文化の社会学』(福村出版)、『《情報》の社会学』(共著)(福村出版)

地域社会学 Community Study

小木曽洋司 OGISO.Yoshi

都市のおけるコミュニティスタディの課題は都市そのものを住民がどのように管理しうるかにある。なぜなら本来コミュニティは地域の共同の管理機能をもっており、都市の大規模化はまさにこの機能を喪失することによって生活問題をもたらすからである。そのような意味において管理機能の担い手として住民組織の研究を焦点にすすめる。

参考
『世界の住民組織』(共著)(自治体研究社)、2000年、『地域共同管理の現在』(共著)(東信堂)、1998年、『地縁関係の現代的意義』(「中京大学社会学部紀要」第12巻第1号)、1997年。

社会臨床心理学 Social Clinical Psychology

辻井正次 TSUJII.Masatsugu

児童期から青年期にかけての自我発達とその逸脱過程。軽度発達障害の地域発達援助システムの構築と運営。

リスク社会論と環境社会学 Sociology of Environmental Health: A Social Determinants Perspective

成元哲 SUNG.Woncheol

環境問題からみた現代社会の分析と、それに基づいた環境問題に関する実証分析を行っている。主に化学物質や環境汚染による被害の非可視性や不確実性を、因果関係及び責任帰属の観点から考えている。

参考
『「リスク社会」の到来を告げる住民投票運動-新潟県巻町と岐阜県御嵩町の事例を手がかりに-』(『環境社会学研究』第4号)(新曜社)、1998年、『モラル・プロテストとしての環境運動』(長谷川公一編『講座 環境社会学 第4巻 環境運動と政策のダイナミズム』所収)(有斐閣)、2001年。

福祉国家論 Welfare State

大岡頼光 OOKA.Yorimitsu

福祉国家の根拠づけ、および根拠を支える基盤になりうる死生観の研究。

理論社会学・社会理論 Social Theory

芦川晋 ASHIKAWA.Shin

E・ゴフマン等いわゆるミクロ社会学と呼ばれる議論について、N・ルーマンの枠組みを参照にしながら、その理論構成や問題設定を明らかにする作業を行う一方で、その知見をベースにして現代社会につきまとう諸問題(親密性等)について理論的な考察をめぐらし、現象を読みとくツールを提供していくこと。

参考
「他者の体験」(『情状別冊』近刊)、「他者に対する態度を強いるもの」(『社会雑誌』41,2000年)

社会福祉援助論・障害者福祉 Theory and Practice of Social Work,Social Welfare for People with Disabilities

伊藤葉子 ITO.Yoko

社会福祉実践の共通基盤の枠組みとその要素について。障害を持つ人の自立に向けた地域生活支援のあり方について。なかでも、当事者参加、運営を中心とする支援体制のあり方と実践能力のある専門家としての自己の形成にむけた養成課程および実践のなかでの教育のあり方について。

計量心理学 Psychometrics

村上隆 MURAKAMI.Takashi
  1. 心理学・社会学研究への適用を目指した記述的多変量解析の方法の開発
  2. 多変量データ解析法を用いた能力,性格,態度測定の応用
  3. 測定尺度の妥当性検討のための理論

参考
Murakami, T., Ten Berge, J.M.F., and Kiers, H.A.L. (1998). A case of extreme simplicity of the core matrix in three-mode principal components analysis, Psychometrika, 63, 255-261.
Murakami, T. and Kroonenberg, P.M. (2003). Three-mode models and individual differences in semantic differential data, Multivariate Behavioral Research, 38, 247-283.
村上 隆 (2001) 第2言語としての日本語能力テストの開発 ―般的な問題と固有の困難― 計測と制御,40, 576-580.

シティズンシップ論 Citizenship Study

亀山俊朗 KAMEYAMA.Toshiro

労働をめぐる諸問題を、シティズンシップ研究をはじめとした社会理論の知見にもとづき、実証的・歴史的に検討する。

参考
『フリーターとニートの社会学』(太郎丸博編)(世界思想社),2006年、
『葛藤するシティズンシップ』(共編著)(白澤社),2012年、
『教育する大学』(広田照幸他編)(岩波書店),2013年。

教育社会学、学校社会学 Sociology of Education

森田次朗 MORITA.Jiro

「学校」の多様性に関する教育社会学的研究。「オルタナティブ教育」と呼ばれる諸実践、特に現代日本で不登校支援を行うフリースールの活動を対象に、1)そこでは何が「教育」とみなされ、一斉授業や教科書に代表される既存の学校文化(社会化)のあり方がいかに再構成されているか、2)なぜそうした諸実践が社会的に必要とされるかを考察。

参考

  1. 「現代日本社会におけるフリースクール像再考――京都市フリースクールAの日常的実践から」(『ソシオロジ』第53巻2号),2008年、
  2. “‘The ‘Public’ Aspect of Alternative Schools: A Comparative Study on Two ‘Free Schools’ in Contemporary Japan”(Proceedings of the 3rd Next Generation Global Workshop), 2011、
  3. 「新しい社会科・公民科教育法を構想する――社会科学教育からの示唆」(『中京大学 教師教育論叢』第4巻),2015年。

文化人類学、東南アジア地域研究  Cultural Anthropology, South East Asian Studies

岡部真由美  OKABE.Mayumi

東南アジア大陸部のタイをフィールドとして、近代化ならびにグローバル化に伴う社会変化と宗教の再編に関する民族誌的研究をおこなっている。具体的には、上座部仏教の出家者による開発実践に着目し、彼らによる新たな共同性や社会性を追求する運動と、その過程に立ち現れる宗教と世俗の境界を動態的に描き、理解するための方法を探究している。

参考
『「開発」を生きる仏教僧-タイにおける開発言説と宗教実践の民族誌的研究-』風響社,2014年、
“Beyond Localities: Community Development and Network Construction among the Buddhist Monks in Northern Thailand”, in Pranee Liamputtong (ed.) Contemporary Socio-Cultural and Political Perspectives in Thailand, Dordrecht: Springer, pp.83-93, 2014、
「タイにおける開発の進展と僧侶による水平的なつながりの構築-「北タイ・コミュニティ開発僧ネットワーク」を事例として-」岸上伸啓(編)『みんぱく実践人類学シリーズ第7巻 開発と先住民』明石書店、pp.201-230、2009年。