
夢をつなぐ架け橋に、
スポーツと語学で拓く未来
銭 燁洲
(セン ヨウシュウ)さん
スポーツ科学部 スポーツ教育学科
中国 出身
内定先:株式会社JTB
現実を見据え、新たな道を見いだす
私が日本留学を決めたのは、知り合いと日本留学について話したことがきっかけでした。話を聞くうちに、日本への興味がどんどん膨らんでいったのです。高校卒業後、私は本格的に日本語を学ぶため、上海の語学学校で1年間学び、その後日本へ渡りました。東京での学ぶ中で、さらに深く学びたいという気持ちが強くなり、大学進学を決意しました。大学選びで重視したのは、「学びに集中できる環境」と「スポーツが盛んであること」、そして「中国人留学生が比較的少ないこと」でした。日本語を早く上達させ、日本人学生と多く交流したいと考えたからです。その条件にぴったり当てはまったのが、現在通う中京大学でした。
学びの過程で「スポーツ栄養学」に強い興味を持つようになりました。授業では、運動時の栄養素の代謝や、個人の体格・トレーニング内容に応じたエネルギー必要量の算出方法、具体的な食事計画の立案などを学びました。普段口にするもの一つひとつの栄養価を知り、自身の体と向き合うことは、とても興味深い発見の連続です。
陸上部での挑戦と成長
入学後、私は陸上競技部(中長距離)に入部しました。きっかけは、コロナ禍で健康への意識が高まり、ランニングを始めたことです。50キロの減量に成功したことで自信がつき、この習慣を大学でも続けたいと思いました。部活動では周りが全員日本人学生だったため、必然的に日本語漬けの毎日でした。この環境が、私の日本語力とコミュニケーション能力を飛躍的に高めてくれました。チームワーク、人間関係の構築……部活動は「人としての成長」の場でもありました。特に忘れられない思い出は二つ。一つは、2年生の時に挑戦した100キロウルトラマラソンです。朝4時にスタートし、約9時間49分52秒で完走。部活動の同期が遠くまで応援に来てくれたことが、何よりも心の支えになりました。もう一つは、東海学生駅伝でチーム一丸となり、総合4位を勝ち取った瞬間です。仲間と苦楽を共にした経験は、かけがえのない宝物です。

就職活動:挫折を乗り越え、新たな夢を見つける
就職活動は3年生の夏からスタートしました。当初の志望は航空会社の客室乗務員(CA)でした。世界をつなぐ役割に魅力を感じ、体力と精神力、そして培った接客スキルを活かせる仕事に憧れていたのです。しかし、大手企業のインターンシップではことごとく不採用という現実に直面し、大きな挫折を味わいました。それでも諦めず、4年生から本選考に臨みました。説明会や就職イベントに積極的に参加し、エントリーシートの作成にも力を注ぎました。その結果、複数の内定をいただくことができ、その中から「株式会社JTB」への入社を決めました。旅行を通じて人々の生活や世界に貢献できる点に、新たなやりがいを見出したからです。配属は3月下旬の予定で、それまでに英語力の更なる向上に励んでいます。
留学生後輩へのメッセージ
日本語力を高める最も効果的な方法は、部活動や地域活動などに積極的に参加し、「生きた日本語」と「日本社会」に直接触れることです。きっと楽しいことばかりではなく、孤独や困難を感じる時もあるでしょう。そんな時は、一人で抱え込まず、大学の学生サポートセンターやキャリア支援課などを、遠慮せず利用してください。その過程で得た経験は、必ずや将来の大きな力になります。皆さんの輝かしい未来を、心から応援しています。
2025年12月取材