新時代の体現者たち

HUMAN SKILLS

体験力

体験は、もう一つの視点の大切さを教えてくれる。

文学部 歴史文化学科 4年

蓮尾 貴大さん

Takahiro Hasuo

心を動かし学ぶことで、相手に思いを巡らせることができる。
「体験力」は、社会を力強く生き抜く力だと思う。

体験から学ぶことで育まれたのは、想像する力。

小さい頃から、鉄道に夢中でした。鉄道を乗り継いで知らない街に出かけ、初めて見る景色やその土地の方言、珍しい食べ物などに出会うと「まだ見ぬ世界が広がっていること」を実感できるからです。歴史文化学科を選んだのも、鉄道の歴史は日本の歴史に深く根づいていると考えたから。好きなことを学び、知識を深めていきたいと思ったのが、学科選びの動機です。入学後はたくさんの「体験」が待っていました。授業で和装本と呼ばれる日本の古い本をつくったり、フィールドワークの一環として古墳の見学や名古屋城の周辺を調査しました。一番印象に残っているのは、学芸員課程の授業で実施した『男はつらいよ』のポスター展です。安城市の博物館から当時の映画告知のポスターをお借りし、中京大学で展示をしました。ポスターの解説文を書くために映画を見ると、歴史文化学科で学んだ知識が映像とリンクし、幼少の頃も見たはずなのに物語の描写が新鮮に感じられました。これらの一つ一つの体験によって、心が動かされ、知見が広がり、忘れられない記憶として刻まれました。五感を使って学ぶことを繰り返す中で、自ら疑問をもつ力、そしてその疑問に対して自ら仮説を立てる力、つまり「想像する力」が育まれたと思います。

「視点は一つではない」と気づいた体験は、
必ず社会で役立つはず。

想像力をもって物事を考えていくと気づいてくるのが、「視点は一つではない」ということです。例えば、3年次に行った研究発表「熱田の名古屋市への合併とインフラ整備」を精査し、卒業論文にまとめている時のこと。どうしても「名古屋市側の視点」で書かれた資料が多く、そちらの意見に偏りがちになります。しかし、物事を正確に捉え、検討する時には必ず複数の視点に立って考えなくてはいけないという信念のもと、現在、必死になって数少ない熱田の資料を集めようとしているところです。
卒業後は、念願だった鉄道会社で働くことが決まっています。鉄道に乗るお客様は楽しい気持ちの方ばかりではなく、出張帰りで疲れている方も、つらい気持ちの方もいらっしゃいます。そのことを知った上で、お客様一人ひとりに寄り添えたらと思っています。歴史文化学科で学んだ「多様な視点に立って物事を考える」という体験は必ず社会でも役立てられると確信しています。

2017年9月取材

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