新時代の体現者たち

HUMAN SKILLS

論理力

説明できない技術が暴走したとしたら、
それは人間の負けかもしれない。

工学研究科 機械システム工学専攻 1年

田口 皓一さん

Koichi Taguchi

10年後20年後の未来を見据えて研究を続ける時、
欠かせないのは、「論理力」だと思う。

人の感性を機械に反映させるシステムの構築を目指して。

知的センシング技術の開発に取り組む橋本研究室に所属して、研究を続けています。知的センシング技術とは、センサなどを使用してさまざまな情報を計測・数値化する技術のこと。例えば人が製品を手にした時の笑顔や満足度などを数値化し、人間の感性を商品に反映させるシステムもその一つです。3Dプリンターなど、自分の欲しいものを自分でつくり上げる環境が整いつつある中、「自分の感性を機械に直感的に伝えることができるAIシステムを構築すること」が私の研究目標です。研究者を目指す私にとっての転機は、マレーシアでの国際会議への出席でした。世界中からセンシング技術の研究者が100名ほど集まる研究発表会で、私も来場者に対して自分の研究を解説する「パネル発表」をする機会に恵まれました。実際に発表をしたことで痛感したのは、自分の至らなさ。英語力も不足していましたし、研究自体もまだまだ未熟。そして他の研究者の発表を聞くことで、世界のセンシング研究が凄まじいスピードで進化していることを実感しました。一方で、「この高い壁を乗り越えなければ研究者として生きてはいけない」と身が引き締まり、その後の研究への情熱に変わりました。

国際会議への参加などを通じて身につけたのは「論理力」。

国際会議への参加はもちろん、中京大学で学んだ5年間の中で、インターンシップや専門的な研究など多くの貴重な経験を積むことができました。これらの経験を通じて身につけた力は「論理力」です。この力は加速度的に進化する社会でも重要だと思います。私が考える「論理力」とは、「物事をわかりやすく筋道立てて説明できる力」のことです。研究でも、その目的や研究方法を正確かつシンプルに協力者や社会に伝えられなければ、形にすることはできません。そもそも研究とは、解き方もわからなければ答えもわからない課題に取り組むこと。手探りだからこそ、まずは自分の考えを明確にして、相手に納得してもらうことが大切です。この考えは、国際会議に参加し、世界を知ったからこそ養われた価値観でもあります。研究を通じて繰り返し自らの考えを突き詰め、仲間に伝え、課題を洗い出し、さらにその課題を解決する方法を考え続けたことで磨かれた「論理力」。研究者になった時、必ず自分の強みとして発揮できると思います。

2017年9月取材

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