実社会の企業・官公庁と連携する実践的な学びで
社会人基礎力を高める

クルマのまちから人のまちへ

クルマのまち愛知県豊田市で今、
市の中心部に賑わいを生み出すプロジェクト『あそべるとよたプロジェクト』が進行中。
駅周辺の広場や空き地を市民に開放し、
みんなの“やってみたい”を実現しながら、愛着のもてる場所に育てようと始まった。
経済学部中山惠子ゼミの学生30名が提案したのは、
人の温もりの残るかつての横丁の気軽さで立ち寄れるまちなかのあそび場。
イベント当日、学生たちが用意したブースには、子どもたちの元気な声が響いていた。

やりがいを求めて。

中山ゼミは経済理論を学ぶかたわら、さまざまな社会連携プロジェクトに参加し、企業や自治体、地域コミュニティが抱える課題にも積極的に取り組んでいる。そのため研究室には、多彩な企業や自治体から連携や共同研究の依頼がもち込まれ、その決定は学生の判断に委ねられている。自主性と行動力が、このゼミの機動力かつ魅力であろう。
『あそべるとよたプロジェクト』は2015年にスタートしたプロジェクトの一環である。当プロジェクトは、予め定まった目標があるわけではなく、試行自体に価値を置いており、実施内容の制約もなかったため、他の自治体との連携があったにもかかわらず、3年生全員が参加を決意した。

まちに、子どもたちの声を取り戻そう。

学生たちが最初に行ったのは、豊田市駅前を行き交う人たちへのアンケート調査。「豊田市にあったらいいもの」という問いに対して、「子どもたちの遊べる場所が少ない」との回答が幅広い市民層から寄せられた。学生たちは、アンケートを通し、子どもたちの消えたまちの存在に直面した。
そこで学生たちは、子どもたちが存分に楽しめ、周囲の大人にも関心をもたれるものを中心にアイデアを出し合った。最終的に、子どもたちに自由に絵を描いてもらい、それをTシャツにするTシャツアートを考案。絵を描く、T シャツを作る、それを着て見せるという3つの楽しさと、その様子を眺める大人たちの喜びを期待し、プログラム名を「T シャツの森」に。イベント当日は、多くの人がブースを訪れ、用意した材料が不足するほどの盛況ぶりであった。

バトンをつないで。

2016年にも引き続き、3年生全員で参加することに。先輩たちが始めたものを継続し、さらに良いものにしていきたいとの切なる思いからの参加である。そして今度は、お祭りの雰囲気満載の「豊田横丁」で多彩な催しを準備した。1つ目のブースでは、2019年に豊田スタジアムで開催されるラグビーワールドカップのPRも兼ねたゲームやクイズを、2つ目のブースでは、都会ではできないザリガニ釣り、豊田市の魅力を発信する『とよかるた』を用いた射的を実施。さらに3つ目のブースでは、親子で参加できる写真立てやキーホルダーの手作りコーナーを設置。集客のための多彩な仕掛けは功を奏し、1日に700人を超える参加者を記録。
中京大学のブースは連日、子どもたちの元気な声や笑顔に包まれた。
それが、豊田市が求める正解かは判断できないものの、中京大生が示した集客力は、「まちなか」がもつポテンシャルの大きさを示すものと言えよう。日常的に子どもたちの声が響き渡る街を共につくる挑戦を、これからも期待して見守りたい。

プロジェクトコーディネーター・メッセージ

現実と向き合う経験が、
社会人として成長し続ける力を育む。

今回、『あそべるとよたプロジェクト』に参加させていただき、多数の市民の皆様方のご参加をいただきましたこと、先ず、御礼申し上げます。また、豊田市、協議会をはじめ、主催者側の方々にも、このような機会を与えていただき、感謝申し上げます。
本ゼミは、過去にも多数の企業や自治体との連携を図ってきました。今年度も、東京の一部上場企業から研究費をいただき、同時並行的にその研究にも学生はいそしんでいます。
本来、経済学部の学生である以上、経済理論の基礎を固め、さらに時事問題にも精通することは必須であると考えています。ただ、社会性や自主性を育み、社会に出たときに恥ずかしくない一般常識を身につけるには、企業や自治体との連携は、生きた教科書と言えるのではないしょうか。何より、連携には、お金が動きます。お金の貴重さも含め、社会の現実の一端を学生が知るには、社会連携は非常にありがたい機会と受け止めています。
私は、いくつかの連携の機会は学生が望めば提供していますが、活動の道筋を示唆し、学生の考える案が論理的に整合的か否かを確認するにすぎません。連携先との交渉、チームへの振り分け、各自の担当、自主ゼミのスケジュール管理をはじめ、学生は表に出ない部分から手をつけねばなりません。実際、プロジェクトや研究を進める過程では、これまでに培った知識を総動員し、よりよいものを目指すがゆえに時にゼミ生間で衝突も起こります。ただ、こうした労力や時間は、学業や就活の妨げになるものではなく、むしろ相乗効果でいずれもよい成果をおさめています。
少しでも、実りある学生生活を過ごしてほしいという願いと、成長を遂げてほしいという期待をこめて、今後も学生を応援していきます。

経済学部 : 中山惠子 教授

あそべるとよたプロジェクト

豊田市では、都心の賑わいや回遊性の向上を目指し、名鉄豊田市駅周辺の整備を検討。その前段階として、駅周辺の「まちなかの広場」を開放し、市民や企業、行政が一体となって、みんなの“やってみたい”ことを実現しながら、より愛着のもてる場に生まれ変わらせる取り組み『あそべるとよたプロジェクト』を展開中。中山ゼミはプロジェクトスタート時より、プロジェクトの趣旨に賛同し、参加。

PROFILE

経済学部 中山惠子教授

名古屋市立大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。専門は環境問題を扱った経済理論。国や地方自治体の要請を受け、愛知県最低賃金審議会会長、名古屋市特別職報酬等審議会会長はじめ公職多数。ゼミ研究では、経済学の全体像を把握した上で市場のメカニズムを理解することを目指すと共に、多彩な社会連携研究を展開。経済学の学びを就職活動に活かすことを特徴としている。

関連サイト:

■あそべるとよたプロジェクト公式サイト
http://asoberutoyota.com
■中京大学経済学部中山ゼミナールHP
http://nakayamaseminar.wixsite.com/nakayama-seminar
■中京大学受験生向けHP「ネットキャンパス」内中山ゼミ関連記事
https://nc.chukyo-u.ac.jp/news/detail.html?nid=1571

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