高大接続入試【事前体験型】講評(国際学部)2024年実施
│ 事前体験型講義について
2024年8月5日(月)に事前体験型講義を実施し、87人の高校生が受講しました。午前は国際学科と言語文化学科それぞれの講義を受講し、午後は講義内容を踏まえた課題に対してレポートを作成しました。1限目では、講師の広告代理店での実体験を踏まえ、グローバルビジネスにおける「自ら問いを立てて探求心を持って進むこと」の重要性について学びました。2限目では、グローバル化に関する理論を用いて文化のグローバル化を具体的に検証する方法について学びました。
│ レポート作成について
事前体験型講義を受けた後に、高校生は以下の課題のどちらかを選択し、配付資料や講義時のメモを参考にレポートを作成しました。
国際学科テーマ |
以下の(1)から(3)について、あなたのすべての回答の合計文字数が、2000字程度になるように記述して下さい。
講師(永石)は、自ら「問い」を立て、その「問い」に対する「これだ」という説を迷いながら探すような学び方が、大学において重要だと主張しています。 |
言語文化学科テーマ |
講義では、文化がグローバル化するときに三つの作用が生じると説明しました。一つ目は「同質化という作用」、二つ目は「差異化という作用」、そして三つ目は「抵抗という作用」です。講義の内容を振り返りつつ、英語のグローバル化を事例にして、以上の三つの作用を具体的に説明してもらいます。
(1)グローバル化した英語に同質化が生じると、どういう現象が導き出されるだろうか。 以上の、(1)から(3)について、あなたのすべての回答の合計文字数が、2000字程度になるように記述してください。 |
│ 面接(口頭試問)について
2024年10月19日(土)に面接を実施しました。面接では、まず、出願書類の内容に記してある志望理由と学修計画が、他大学や他学部・他専攻ではなくて「中京大学 国際学部 国際学科/言語文化学科の各専攻での学び」に強く結びつけているかの確認を行いました。さらに、入学後の具体的な学修計画や将来への目標についても質問しました。国際学部は語学教育や必修のセメスター留学など、独自のカリキュラムとなっているので、その内容を理解しているかどうかは重要なことです。多くの受験生が国際学部のカリキュラムを一定程度理解したうえで、入学後の学修計画を考えていることがわかりました。
面接対策は、聞かれたことへの応答の台詞作りを含めて事前対策ができますが、暗記した内容に固執するのではなく、試験官からの質問に対して素直かつ柔軟な回答ができる受験生を高く評価しました。また、高校までの期間に、海外での経験や、海外の人との交流がある場合は、それをどのように自分の考え方に結び付けているか、といった点も確認しました。
国際学部は人文科学と社会科学の広い学問分野にわたる専攻に分かれており、学問分野の相違によって各専攻での教育内容に違いがあります。受験生は、ウェブページや大学案内、学部のパンフレットなどの資料で十分に調べ、不明な点がある場合は、オープンキャンパスなどを活用して疑問点を明らかにすることをお薦めします。