2022.02.15 学部
工学研究科／SI2021講演会で優秀講演賞を受賞
2021年12月15～17日に開催された第22回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会（SI2021）において、工学研究科に大学院研究生として所属する大西章介さん（所属：京セラ株式会社）が、「優秀講演賞」を受賞しました。
大西さんは京セラ株式会社に所属し、同社ロボティクス事業の立ち上げに初期から従事するとともに、21年度より工学研究科・橋本研究室の大学院研究生として、最先端の画像処理技術に関する研究を行っています。
今回の受賞論文名は、「濃度変動モデルに基づく遮蔽及び照明変化に頑健な画素群のみを使用した物体検出」。
近年の消費者ニーズの多様化にともなって、工場の生産方式は大量生産から変種変量生産へと移行しており、より高度な自動化技術が求められています。
大西さんは、橋本学教授の指導を受け、生産現場で大きな課題となっている、対象部品の遮蔽や照明変動に対応できる物体認識に関する新技術を開発し、有効性を実証することに成功しました。
大西さんは「この技術は橋本研究室の独自技術と生産現場のリアルな声から着想しました。橋本教授と様々な議論をすることで、アイデアが洗練されて実用レベルまで到達しました。産学連携した研究の成果が認められ、このような賞を受賞して大変嬉しく思います。橋本教授、会社の皆さんの手厚い指導のおかげで、聴講者に伝わりやすい発表内容になりました。ご協力ありがとうございました。今後も引き続き、実用的な技術を開発していきたいと思います」と語りました。
また、橋本教授は「工学分野では、技術の先進性とともに、実用に耐えうる性能が重要なポイント。大西さんは、企業の第一線で日々活躍されている技術者としての卓越した研究力を武器に、当研究科の大学院研究生として、その能力を遺憾なく発揮されました。今回の受賞は、これらを両立させた点が評価されたと思います。わが国の産業競争力を向上させるには、このような企業と大学の深いコラボレーションが今後ますます重要になってくるでしょう。大西さんには、さらにこの研究を深めていってもらいたい」と期待を述べました。
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