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2019.02.12 学部

法学部/京ゼミ生が選挙啓発と政策提言に関するプレゼンテーションを実施

法学部・京ゼミの2年生と4年生は、1月8日、法学部で「政治学原論A」を履修している約250人に向けて、選挙啓発と政策提言に関するプレゼンテーションを行った。イベントの開催を知って参加を希望した附属中京高校の有志生徒3人も聴講した。

 

京ゼミ4年生による愛知県知事選挙を題材とした選挙啓発プレゼンテーションでは「誰に投票したら良いかわからない」という意識が若者の低投票率の一因と言われている中で、投票先の一つの選び方として現職・現政権の業績を評価して投票先を決める「業績評価投票」の考え方について紹介した。現職候補・大村秀章氏の過去の選挙公約と在任中の県政を比較しながら検討し、新人候補の榑松佐一氏が提示している政策も紹介した。

 

その後、昭和区選挙管理委員会事務局職員が登壇し、愛知県知事選挙のほか今年は統一地方選挙や参議院議員通常選挙も実施される「選挙の当たり年」であるという説明とともに、投票参加への呼びかけを行った。

 

参加学生からは、「次回の知事選挙の考え方をあらためる一つの材料になった」「自分を含め若い世代が選挙に対して無関心な傾向がある中で、この手のプレゼンテーションには意味がある」と感想が挙がった。

 

このイベントの様子は、1月10日付の「中日新聞」朝刊の県内版に掲載された。

京ゼミ4年の鈴木優太郎さんは「愛知県知事選挙を前に『業績評価投票』の観点から、大村秀章愛知県知事の過去2回の知事選の公約と、当選後の県政を調査しました。今回の発表の特徴は、『投票へ行きましょう』と呼びかけることではなく、『誰にどのように投票すればいいのか』という観点から投票先を考えてもらうことを目的とした点です。若い世代の投票率向上はもちろん、投票する際にはより有効な一票として投じていただければと思いました。選挙を見据えて政策を調査することで、私自身も一人の愛知県民として、県の過去・現状を知り、今後を考える良い機会となりました」と話した。

 

 

京ゼミ2年生は、名古屋市次期総合計画中間案に基づく政策提言を発表。名古屋市の次期総合計画中間案(2018年8月公表)を踏まえ、4つの班に分かれて、現状の名古屋市の政策への問題意識とその解決策としての政策案についてプレゼンテーションした。はじめに名古屋市総務局企画課の職員から、名古屋市次期総合計画中間案の概要について説明があり、その後各班の発表に移った。

 

災害対策を扱った班は、南海トラフ地震に向けて木造住宅の耐震化工事の促進や消防団の機能強化を行うことを提言した。名古屋城に関心をもった班は、名古屋城の魅力を高めるためのSNSによる発信方法の工夫や「名古屋城1日テーマパーク化」計画等を提言した。リニア中央新幹線の開通に伴う開発をテーマにした班は、「迷駅」とも呼ばれる名古屋駅の地下街を利用者にとって分かりやすくする新しい案内表示のあり方を提言した。子ども・若者の支援に関心をもった班は、外国人住民が増え続けている名古屋で子ども時代から多文化共生を実現するために、絵本・音楽を活用した幼児教育や非認知能力の向上を目指す幼児教育のあり方を提言した。

 

聴講した学生からは「どのプレゼンテーションも現在の名古屋には何が足りないのかが考えられていた」「どのグループの話も実現すれば名古屋市の魅力を高めるものばかり」といった感想が寄せられた。なお、すべての班の提言の内容は、名古屋市総務局企画課を通じて、次期総合計画中間案に対する学生からの意見として市に届けられることになっている。

 

最優秀班に選ばれたのは、リニア中央新幹線の開通に伴う名古屋駅周辺の開発をテーマにした班だった。

最優秀班に選ばれた京ゼミ2年生の神薗諒伊さんは「今回の提言をするにあたって私たちはまず、名古屋駅はもちろん、外国人観光客が多く訪れていてもなお機能している京都駅、東京駅、その他甲府駅、川崎駅、新横浜駅や、ロンドンの地下鉄の駅などを視察しました。班員同士で名古屋駅が抱えている問題や、視察した駅の特性を出し合い、リニア中央新幹線が開通しても機能する名古屋駅になるにはどのような対策が必要かを検討しました」と話す。対策として提言したことは大きく二つ。1つ目は、迷いやすいが、日本一発達した名古屋駅の地下街の地図を座標のように英数字を振り分けること。英数字が若くなるごとに名古屋駅の中心に向かっていることなどを壁や支柱に示すことで、ひと目で利用者がわかるように工夫した。

 

2つ目は、案内看板を通路の地面にも置くこと。新横浜駅を参考に考えた。加えて、看板の中には金時計など地上のモニュメントを加える必要があることも述べた。

「今回最優秀班に選ばれることができましたが、他の班の発表も大変素晴らしく、ゼミ内で行った中間報告などで毎回刺激をもらいました。ゼミのメンバー全員で各班を共に高め合っていたような気がします。提言する為に各都市を訪れたことや、班員で議論しあった約3ヵ月という時間は貴重なものになりました」と振り返った。

 

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