工学部豊田キャンパス

情報工学科 ピックアップVOICE

「画像処理を通じ、運転や料理など身近な生活に役立つシステムを実現」― 道満恵介講師

社会に役立つ学問だから学内外とのつながりを大切に

「パソコンなどのソフトウェアを開発するため、高度なプログラミング技術を修得、研究する」ことが一般的な情報工学ですが、情報工学の進化は日進月歩。今日の知識が明日には過去のものになる世界です。中京大学では、プログラムの基礎を徹底して磨くと共に、プログラム開発の普遍的な流れを学び、新しい知識の修得方法を身につけて、長く社会で活躍できる人材を育成しています。

道満先生は「情報系の研究は、モニターに向かって一人で作業することが多いと思われがちですが、実際は人とのコミュニケーションが大切で、例えば学内外の各研究グループと積極的に交流することで、しっかりした研究を効率よく進めることができます」と言います。そのため、車の安全運転に関する技術デンソーと共同研究をしたり、名古屋大学の研究室で意見交換をしたりしているそうです。「近い将来には学生同士の交流をもっと密にして、互いに刺激し合える関係を築きたい」と、ビジョンも教えてくれました。

道満研究室に所属する湯浅さんも、「道満研究室は仲が良くてなんでも聞ける雰囲気です。先生との距離も近く、普段は気さくなお兄さん的な存在ですが、いざという時は厳しい指摘をしていただけます。友人や先輩、先生に話を聞いて疑問を解決するうちにプログラム演習が楽しくなったので、もっと画像処理のスキルをあげたい。そのために足りないことは、研究室の仲間と学び合いたい」と、コミュニケーションの大切さを実感しています。

道満恵介 講師

2007年名古屋大学工学部電気電子・情報工学科・情報工学コース卒。’12年同大大学院情報科学研究科博士後期課程を修了し、博士(情報科学)に。’07年より名古屋大学工学部のティーチングアシスタント、研究アシスタント、日本学術振興会特別研究員を経て、’12年9月に中京大学へ。担当科目は『C言語1』、『Java言語2』。

身近な経験が反映される研究

道満研究室では画像処理技術を利用し、車載カメラの映像から道路標識などの情報を運転手に伝えるシステムを開発しています。道満先生は「天候や角度などにかかわらず、標識をほぼ正確に抽出することには成功しています。現在は運転手が見落としがちな情報などを調べ、より有用な情報をより有効に運転手に伝えるアウトプット部分を研究しています」と教えてくれます。画像認識までは世界中で研究が進んでいますが、その先の分野はまだあまり研究例がないそうです。そこで「情報工学だけでなく、認知科学など他の分野と連携しながら研究を進めています。そこが難しさであり、楽しさでもあります。また画像認識の研究が進めば、車両前方に存在する歩行者の情報を運転手に警告したり、制限速度の標識とドライブレコーダーの記録をリンクさせて事故防止につなげたり、より社会に役立つ成果が期待できそうです」と将来の研究ビジョンも教えてくれました。

また、道満研究室では画像の抽出(マッチング)の技術を動画にも応用したユニークな研究も進めています。それが料理レシピと動画をリンクする支援システムで、料理レシピによくある「大根のイチョウ切り」や「とろ火で煮込む」などのテキストと、実際に料理をしている動画の必要部分をリンクさせることで、文字では伝えにくい事柄を視覚的に分かりやすく伝えられます。道満先生によると、動画に映る素材の角度や料理人の位置が違っても自動で必要な部分を切り出すことが難しいそうです。実は料理経験の少ない男子学生ほどこの研究に高い関心を示し、湯浅さんもその一人。「料理という身近なテーマと、画像処理という高度な技術がつながることが興味深い。自分の言葉で周囲に研究内容を伝えやすいところも魅力的」と、料理支援の研究を志望しています。

知識を吸収する側から知識を生産する側へ

「後輩を助けられる先輩になるためにも、自身の能力を高めて研究成果を出したい」― 湯浅遼司さん

道満先生は中京大学の学生や校風を「知識を吸収することに熱心で、元気に聞きに来る学生が多い」と感じています。大学祭に研究室単位で参加するなど、学生のパワーを感じることが多いそうです。湯浅さんも「学生実験では、ヘルプに入ってくれる大学院生に、基礎から親切に教えてもらえたおかげで、スキルアップしていくことが実感できた。画像処理の研究を志したのも、その時の先輩や先生の影響が大きいかも」と、教わることの大切さを語ります。そして「自分が興味をもつ料理支援の研究で成果を出し、自分の言葉で後輩に伝えることで、さらに自分自身の理解度も高まる」と考えています。

道満先生も「自分の研究内容や意見を人にきちんと伝えることは、社会で最も大切なスキルの一つ。教えたり教えられたりする経験を通じ、こうしたコミュニケーション力を養ってほしい」と学生に望んでいます。道満先生は、「中京大学はハードウェアや文献などの研究環境が整っています。自分の学修のために恵まれた設備を遠慮なく利用し、合わせて先生や周囲ももっと利用しよう」と学生に呼びかけています。そして「知識の吸収に加え、問題を自分で見つけ解決方法を探すような、知識を生み出す学修法を身につけてほしい」と願っています。

もっと「道満研究室」を知る

社会生活に即貢献する道路標識の認識システム

すでにメーカーでは実用化が視野に入っていると言われる、道路標識などの画像認識システム。将来あなたが自動車を買った時には、道満研究室の研究成果を取り入れたシステムが、搭載されているかも知れません。

料理のテキストがマルチメディア化する

インターネット上でレシピが多人数に共有されるなど、本をはじめとした2次元メディアから飛び出して展開する料理のテキスト。社会の変化に即応した研究は、先生や学生の「ここが不満」というような、身近な日常が出発点になることも多いです。

工学部研究室ピックアップ <研究室の取り組みのご紹介です>

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