工学部名古屋キャンパス

電気電子工学科 ピックアップVOICE

「社会に役立つ技術の開発と社会で活躍できる技術者を育成する」― 磯 直行教授

ハードとソフトの両方を理解して設計する

中京大学では、情報科学部から情報理工学部、そして現在の工学部へと学部改組をしています。「単に名称を変更しているのではなく、社会のニーズに合わせたエンジニアを育成するために、時代の要請に沿った学部の役割や教育カリキュラムを変更しています」とその歴史をひも解きながら、磯先生が教えてくれます。

「ひと昔前のハードウェア設計はハードウェアの中だけで完結していましたが、今はハードウェアとソフトウェア両方が分かっていないと、効率的で優れたハードウェアの設計ができません」と語ります。磯研究室で学ぶ楠美さんも「もともとプログラミングは大学入学前から興味がありましたが、現在はソフトウェアの動きをハードウェアに実装させることの難しさを実感しています」と言います。磯先生は「同時に、自主的に何にでも挑戦できる学生を育てたいという普遍的な目的もあり、実験のおもしろさが伝わるよう先生たち自身が実験室を設計するなど、学修・実験をサポートする設備・環境面にも力を入れています」と言います。

多岐にわたる研究範囲は基幹テクノロジーならでは

「電気電子の工学技術を応用する場は社会の中で確実に広がっていますが、まずは基礎がきちんと身についていないと知識の応用もできません」と磯先生。そして学科の特徴については「電気電子工学科では、1・2年次にしっかり基礎を身につける学修や実験をします。そして、3年次に研究室に配属されてからは、専門知識と実践力を養います。この時、研究室によって非常に幅広い研究範囲があるのも電気電子工学科の特徴かも知れません。宇宙のプラズマや強電などの物理系からデジタル回路、パソコンの設計などのハードウェア開発、さらに情報処理などソフトウェア寄りの研究を進める研究室もあります。また携帯電話やインターネットなどの通信分野を扱う研究室もあります」と教えてくれます。楠美さんが磯先生の研究室を選んだ理由も「最初は何をしたいか分からないまま入学しましたが、広い範囲から研究室を探せて良かった。野球ゲームを作る講義があって、自分の工夫を加えながら作っていくのが楽しかった。そこで回路設計に興味を持ち、現在は自分でその内部の構成を設定変更できる集積回路・LSIの一種、FPGAを使った研究をしています」と言い、研究にやりがいを感じているようです。

また、2年次までの実験では一人で進めるものからグループで進めるものまで用意されていて「どこに就職しても問題ない基礎力をつけると同時に、社会で役立つコミュニケーション力も向上します」と磯先生。

磯 直行 教授

1990年、山梨大学工学部電子工学科卒。’92年同大大学院工学研究科修了、’95年名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程を単位取得退学し、’98年に工学博士に。’96年より名古屋大学工学部の助手を務め、’98年より中京大学情報科学部の専任講師に就任。2003年に同大学情報科学部助教授、’10年には同大学情報理工学部教授となる。アルゴリズムとデータ構造、プログラミングなど専攻の講義で数多く教鞭を取るほか、全学部向けの教養テーマゼミなども受けもつ。

モノづくりに直結した工学部ならではの研究

「自分が作った回路システムが無事動いた瞬間が自分へのご褒美」― 楠美慶介さん

磯研究室では前出のFPGAなどの超集積回路(VLSI)の設計とアルゴリズムの研究をしています。「具体的にはグラフィックの高速画像処理など、実際のカーナビなどで使われているような回路設計や研究をしています。回路の最終的な組み立ては外部に依頼していますが、設計からプログラミング、製品のテストまですべて自分たちの手で行います。より高性能な回路を実現すると同時に、多数の回路を一つのCPUに組み込むことや、納期をきちんと守ることなど、日本のものづくりが世界に誇るべき点も研究の中で学んでいけます」と磯先生。楠美さんも「何度もテストを繰り返して問題を特定し、最初はちっとも動かなかったシステムが動いた時はとても感動します。今は自動販売機のシステムを実装する研究を進めていますが、できないと思ったものができるようになる経験をするたびに、自分が少しずつ成長している気がします」と、研究のおもしろさを実感しています。磯先生も「高校までは分からないことを周囲に聞いて解決する経験が少ない。大学では自分一人ではできなかったことも、一人ひとりの違う知識を足し合わせると解決できる、という成功体験を積み重ねて欲しい」と、学生の成長を願っています。

万全のサポート体制で就職やスキルアップを支援

中京大学工学部電気電子工学科ではLSP(ラーニング・サポート・プログラム)という課外授業を用意していて、通常の授業以外でも自主的に出席すれば、幅広い分野で学生の学修をサポートするシステムがあります。「毎週出席する学生が、やがて教える側に回るなど、学修だけでなく友達作りの場としても機能しています」と、約5年前から準備をしてきた磯先生。学修サポート以外にも就職サポートについて楠美さんは「大学のキャリアセンターには面接対策講座や企業を回って話を聞くイベントなどが準備されています。研究室の理解もあるので、実験と就職活動を同時に取り組め、計画的に進めることができます」と手厚いサポート体制に感謝をしています。

もっと「磯研究室」を知る

デジタルカメラの電子回路を授業で製作

専門課程の知識や技術を身につける3年次の実験では、デジタルカメラのレンズを組み込んだ画像処理を行う電子回路を製作する。1年次からの基礎的な電子回路製作体験などを通じ、高度なレベルへと到達する。

最新の学び舎ならではの最新設備がそろった実験室

1人から少人数向けの実験室。2013年に誕生した名古屋キャンパスの工学部電気電子工学実験室では、実験設備も最新。例えば実験手順を説明する先生の手元をカメラで映し、学生は専用のモニターを見ながら作業することができる。

工学部研究室ピックアップ <研究室の取り組みのご紹介です>

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