国内外から多数の大学・企業が
参加する国際学会で
最優秀論文賞を
3年連続受賞!!
中京大学工学部が開発した世界初の技術が世界で評価!
2020年1月インドネシアのジョグジャカルタで開催されたIWAIT国際学会に中京大学工学部橋本研究室の研究チームが参加。多数の大学や先端的な企業などが参加する中、最優秀論文賞を受賞しました。受賞論文は工場や一般家庭で人間を支援する高度な知能ロボットに関する研究であり、3次元計測の技術を利用して、日用品の持つ「機能」(例:スプーンの「すくう」、「つかまれる」など)をAIが認識し、その情報からロボットが様々な道具の使い方を理解して、自律的に行動するための世界初の技術が評価されました。中京大学は昨年度に別の研究室でも最優秀論文賞を受賞するなど、3年連続の受賞となり、中京大学工学部の研究が人工知能分野をはじめとして世界を舞台に高く評価されています。
2020年1月インドネシアのジョグジャカルタで開催されたIWAIT国際学会に中京大学工学部橋本研究室の研究チームが参加。多数の大学や先端的な企業などが参加する中、最優秀論文賞を受賞しました。受賞論文は工場や一般家庭で人間を支援する高度な知能ロボットに関する研究であり、3次元計測の技術を利用して、日用品の持つ「機能」(例:スプーンの「すくう」、「つかまれる」など)をAIが認識し、その情報からロボットが様々な道具の使い方を理解して、自律的に行動するための世界初の技術が評価されました。中京大学は昨年度に別の研究室でも最優秀論文賞を受賞するなど、3年連続の受賞となり、中京大学工学部の研究が人工知能分野をはじめとして世界を舞台に高く評価されています。
※IWAIT(International Workshop on Advanced Image Technology):先進的なAI・画像処理技術の研究・開発に従事する研究者や学生が一堂に会する国際的な学会(ワークショップ)。
お茶会ロボットの開発秘話
中京大学工学部が開発した世界初のヒューマノイド「お茶会ロボット」
このキャラクターは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の
委託業務の結果、開発されたロボットをもとにデザインされています。
ロボットが「お茶を淹れる」のは大変?
お茶を淹れる‥‥じつは、ロボットにとってそれはとてつもなく難しいことなのです。なぜなら、「抹茶をすくう」、「抹茶を茶碗にいれる」、「茶碗にお湯を注ぐ」、「お茶をたてる」‥‥、それぞれの動作に対応する個別のプログラムが必要だからです。
橋本研究室は、秋月研究室と連携し、ロボットの眼に相当する“物体認識”や、モノの“形”に備わる機能を認識するための “機能認識” の開発に挑戦しています。
果てしない地道な作業
私達人間は、初めて見るコップであっても、それがコップであると瞬時に判別できます。しかし、ロボットがそれを実行するためには、約300個ものコップを用いて、そもそもコップとはどういうモノであるかを認識させる必要があります。
研究室の学生たちは総出で、多量のコップを購入し、コップ1個につき100枚ほど写真データをコンピュータに取り込み、ロボットに “コップ” を覚えさせます。するとロボットは初めて見るコップでも、それがコップだとわかるようになるのです。
世界初の技術で受賞!
私達は、スプーンなどの「小さなくぼみ」は「すくう」ためのもの、コップなどの「大きなくぼみ」は「水を蓄える」ためのものなど、道具が持つ “機能” を無意識のうちに認識しています。ロボットも同じです。自ら動作するためには、モノの“機能”を自動的に認識しなければなりません。
橋本研究室では、この “機能認識” を深層学習(ディープラーニング)により実現し、ロボットが自ら道具の使い方を考えるための技術を開発しました。これは世界初の技術であり、IWAIT国際会議(International Workshop on Advanced Image Technology)で、最優秀論文賞を受賞、その他にも当大学の学長賞など、10以上の賞に輝いています。
今後のビジョン
一連の研究成果は、2020年度から始まった「NEDO※13.0プロジェクト」にも採択され、産総研※2と連携しながら更に発展しています。将来的には、「お茶持ってきて」と声をかけるだけですべての手順を理解するロボットや、工場での組み立てのような複雑な作業でも、人間をお手本として自ら作り出せるロボットの実現を目指しています。
※1 NEDO…国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
※2 産総研…国立研究開発法人 産業技術総合研究所
学生が成長できる中京大学工学部
「研究に教科書はありません。学生自らが課題に向かい、根気強くアプローチしていくことこそが研究なのです。」と橋本先生は言います。
NHKの番組にも出演しました。学生達は収録の1か月前からロボットを正確に、確実に動かすために気の遠くなるような調整を重ね、本番一発で成功を収めることができました。
学生のうちからこうした経験を積み、AIとロボット両方の知識と技術を修得することによって、中京大学工学部の学生たちは、最先端技術を開発する多くの企業から内定を得ています。