国際政治学専攻

政治や開発に関する学びを経て、多様化・複雑化する国際社会が直面する諸課題に関する
現状分析能力や課題解決力を修得。政府や国際機関、NGOなどでの活躍を目指します。

Voice

奧野 葉月さん

世界への関心を高め、
自発的・積極的に
学び将来につなげていく。

国際学科 国際政治学専攻 奧野 葉月さん
愛知県立昭和高等学校出身

英語力を磨いて将来は旅行関連の仕事をしたいと考え、進学。現在は、アフリカの医療制度不足や貧困についてグループディスカッションをするなど、各国の情勢や開発途上国の問題に焦点を当てる『国際関係論』や『国際開発学入門』を興味深く学んでいます。その影響で、アメリカ大統領選などの世界情勢に今まで以上の関心を持つようになりました。今後は旅行関連の国家資格である総合旅行業務取扱管理者の取得を目指しながら、専門領域の学びをさらに深めたいです。

2020年10月取材

国際政治学専修

国際社会が直面する諸課題は、国家や国際連合などの国際機関だけで解決できるものではなく、国際的なNGOなども役割が大きくなっています。
そのため、国際政治学専修では、国際政治に関する理解を深め、国際社会が直面する諸課題に関わるための知識を修得し、政府や国際機関、NGOなどで活躍できる実践的な政策立案能力をもった人財を育成します。

研究テーマ例

  • ●気候変動問題に日本はどう取り組むべきか
  • ●日本は増大する難民にどう向き合うべきか
  • ●アジア太平洋・インド地域と連携した日本の安全保障政策
  • ●高まるナショナリズムと欧州統合問題の行方

Pick Up 科目

国際機構論

国際連合に代表される国際機関や東南アジア諸国連合(ASEAN)、ヨーロッパ連合(EU)のような地域統合の進展や停滞は現在の国際社会を理解するために必要な視点です。これらの組織の起源や実態を明らかにすると共に、国際機関の具体的な運営の実態についても検証します。

安全保障論

国際社会の安全をいかに確保するかはきわめて重要な課題で安全保障に関する基礎的知識はグローバル人財に不可欠です。この授業では、第二次世界大戦後の日本の安全保障政策を中心に、安全保証に関する基本的な考え方や政策を学修します。

国際開発学専修

グローバル化により世界経済が成長する一方で、貧困、環境破壊、難民の増加など、多くの課題は未解決のままです。「開発」は途上国だけが取り組む問題ではありません。
持続可能な世界の実現には、国際機関や政府だけでなく、先進国の企業や市民の貢献も必要なのです。
国際開発学専修は、確かな知識をベースに自ら考え、行動する人財を育成します。

研究テーマ例

  • ●日本の開発援助とアフリカ
  • ●高等教育におけるジェンダー・ギャップ
  • ●SDGsがもたらす途上国でのビジネスチャンス
  • ●途上国の生産現場と日本人― 倫理的消費の可能性―
  • ●社会的弱者の貧困軽減―職業訓練のインフラ整備―

Pick Up 科目

国際協力論

世界の開発課題やグローバル課題に対して実施されている国際協力全般についての基本的知識を学びます。世界の貧困を削減するための協力、平和構築のための支援など具体的なテーマを通じて、国際協力のあり方やその役割に関する見識を深めます。

持続可能な開発論

環境問題について、自然科学と社会科学の両面から学際的に学びます。不平等の是正、貧困軽減、水と衛生へのアクセス向上など、さまざまなトピックを議論し、今後解決しなければならない課題を理解し、国際社会が目指すべき開発の姿を考えます。

研究紹介(国際政治学専攻)

ベルコウィッツ メリサンダ講師
(国際学科 国際政治学専攻)
出身校:名古屋大学大学院国際開発研究科

アメリカ生まれ、イギリス育ちで、1988年に来日。社会学、文化人類学の視点から、国際開発や社会政策、障害者支援など、市民レベルからグローバル政策までを研究対象とします。研究を通じて「人間としての幸せな生き方」を探究しています。

グローバルな視野と、地域の生活文化を融合させて、より生きやすい世界を目指したい。

かつて、国際開発を進める際には経済優先で考えられがちでした。また、先進国の考え方をスタンダードとするために、対象となる開発途上国の人達の文化・環境に不適切な開発となることもありました。しかし近年は「持続可能な開発目標(SDGs)」という視点から、対象者の生活文化を重視した政策が取られるようになってきています。

開発の目指すべき方向。

私は経済成長を決して否定しません。しかし、開発を進める上で市場経済を優先するあまり、途上国の文化や価値観が否定されたり、障害者が社会から排除されるのは大きな問題だと考えます。SDGsでは、どんな立場であっても“人間としての幸福な生き方”をつかみ取ることができる社会をゴールに設定しています。

障害者も共に生きる社会。

場合によって開発途上国では障害者も地域の緩やかなつながりのなかで存在感を持って生きているのに対して、制度が整う先進国では障害者への支援がある一方で社会から分離される傾向が見受けられます。多様性が求められるこれからの時代にあって、障害者も一市民として生きやすい社会の研究と実践は、私にとっての大きな課題です。

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