国際人間学専攻

哲学や人間学、歴史意識など真の教養と共感力を身につけ、人間の多様なあり方を深く理解。
変動する国際社会に幅広い教養で対応し、第一線で活躍できる人財へと成長します。

Voice

崟 遥海さん

高い英語力と共に
広い視野で考える力をつけ、
将来を活かしたい。

国際学科 国際人間学専攻 崟 遥海さん
名古屋市立名東高等学校出身

高校時代から語学に興味があり、同時に世界史にも関心を持っていたことから、語学を学んだ上で歴史についても学べる国際人間学専攻へ進学。私を担任してくださっている先生の『グローバル・ヒストリー概論』の授業は、「第一次世界大戦をセルビアの立場で考える」など、今までとは異なる視点から歴史を学修することが新鮮で、特に興味深かったです。この先、留学などを通じて英語力を高めながら、多角的に物事を捉え、自ら考える力を身につけたいです。

2020年10月取材

哲学・人間学専修

哲学や人間学に根差した普遍的な知と思考力を身につけ、幅広い「人間理解」ができる人財の育成を目指します。
単に哲学史・学説を学ぶだけでなく、現代の国際社会の知的背景である「西洋哲学」や「東洋思想」、「宗教思想」などの幅広い人間学を研究します。
それらを通じて国内外で活躍できるグローバルリーダーを育成します。

研究テーマ例

  • ●他人の心は理解できるか
  • ●デカルトと〈私=意識〉のダウンロード可能性について
  • ●人間と知的ロボットは共生可能か
  • ●近代化/グローバル化のなかの日本思想
  • ●文化の境界と翻訳理論の課題
  • ●自由、平等、多様性をめぐる現代の正義論

Pick Up 科目

比較思想概論

比較思想の基本的なアプローチを学びます。東西の伝統的な思想や文化、宗教の基本的な考え方を概観し日本思想の位置づけや、近代日本における京都学派などに焦点を当てます。世界の多様な思想に触れながら、文化的な翻訳や対話に対して積極的な姿勢を身につけます。

心とAIの哲学

科学の進歩は人間の本質を変えるのか?コンピュータサイエンスなどの発展によって出現したこの新たな問いを考察します。ギリシャ以来の古典的哲学の概念を踏まえた上で、SF映画やSFアニメの世界などに触れながら、現象学や心の哲学の最新理論を学修し、またAIなどの成果を哲学的に検討します。

グローバル・ヒストリー専修

いま国際社会で起きているさまざまな現象やできごとには、すべて何らかの歴史的な背景があるといえるでしょう。
現在、そしてこれからの世界を理解するために、各国史や西洋史・東洋史といった従来の歴史アプローチだけでなく、地域や時代をトータルに捉えようとする「グローバル・ヒストリー」を重視し、広い視野をもった歴史感覚を身につけます。

研究テーマ例

  • ●グローバル史の中の動物と人間
  • ●ジェンダーからみた20世紀欧米の歴史
  • ●大航海時代と伝染病
  • ●ガンディーの生涯―アジア・アフリカ・イギリスを結ぶ
  • ●メディアから読みとく漢字文化圏の近代
  • ●ヨーロッパと日本における戦争観の変遷

Pick Up 科目

グローバル・ヒストリーの中の日本

国民国家の形成過程と、国際社会への統合との関連性を軸に、近現代日本の歴史についての知識を身につけます。外交や戦争といった狭い意味での国際関係にとどまらず、他の国とのさまざまな交流がもたらす相互作用の多面性を検討します。

越境する世界史

ヒトは技術、思想、情報、モノなど多岐にわたり流通させ、東西の文化の差異を理解してきました。多様化・複雑化する現代の国際社会は歴史的歩みのもとで成立しています。歴史におけるヒトやモノなどの越境する動きに焦点を当てて、世界史の知識を修得します。

研究紹介(国際人間学専攻)

長滝 祥司教授(国際学科 国際人間学専攻)
出身校:東北大学大学院文学研究科博士課程

『世界が認める真の教養人となる』
哲学や人間学、歴史意識など真の教養と共感力を身につけ、人間の多様なあり方を深く理解。変動する国際社会に幅広い教養で対応し、第一線で活躍できる人財へと成長します。

人がAIやロボットと共存する時代の、心の在り方や、新たな倫理・道徳観を考える。

「人の暮らしをより快適にするために」と新技術が続々と開発され、いつの間にか生活のなかに取り入れられている時代です。AIやロボットが更に活躍する時代となることを歓迎する人もいれば、性能を疑ったり嫌悪感を持つ人もいます。それでは人間は、一体どんなAIやロボットに対してなら親近感を持つのでしょうか。

AI時代の人間をグローバルに考える。

私は、日本や欧州、北中米の研究者達と協同で、社会的ロボットや他者理解の研究を哲学と心の科学の観点から進めています。他者理解を例にとると、人は表情や仕草、声の調子などからほとんど無意識に他人の内面や行動を理解しようとしています。ここには文化の違いもあり、それはロボット研究にも応用できます。文化の違いについて理解を深めることは、グローバル時代の共存の基盤を形作るでしょう。

共感を誘うロボットとは…。

人がロボットと一緒に単純作業をする実験で、ロボットが人の言いなりになるより、時々逆らうようなプログラム設定の方が、人はロボットに共感するという結果を得ました。目の動きを組み込んだり人の手を模したアームにするなど、何らかの人的要素を持たせても同様の結果です。共感への指針を示すことは哲学の役割の一つです。

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