挑戦する学生

“ラジオの島”でインターンシップに挑戦

現代社会学部 / 林 佳苗さん

大学1年次に受けた「メディア社会学」の授業を通して、地域づくりに果たす各種メディアの役割に関心をもつ。2年次秋学期より、メディア社会学の実践による体験型の研究スタイルを特徴とする加藤晴明教授のゼミを選択。3年次の春休みには、奄美大島のコミュニティFM「あまみエフエム」でのインターンシップに参加。3週間の職場体験を経た後も、大学で地域の文化創造に果たすメディアの役割に関する研究を継続。今年7月には再び奄美大島を訪れ、独自の視点から地域の活性化の仕組みについて調査を行った。

Q.中京大学現代社会学部を選んだ理由は?

愛知県三河の山間部の出身で、地元にいる間は地域の魅力について考えることはありませんでした。都市部の高校に進学し、知らない人たちに囲まれて初めて、田舎の良さや地元の魅力について考えるようになりました。ただ、それをどうやって伝えたら良いのか、そもそも地元の魅力って何だろうと考えた時に、自分が社会について何も知らない、何も語れないことに気づきました。そこで、現代社会学部で社会というものについて学び、社会の見方を身につけようと思いました。中京大学を選んだのは、地域問題から福祉、国際文化まで研究領域が幅広く、実際に社会とつながる体験型のプロジェクトがいくつも用意されていることが魅力でした。

Q.現代社会学部の学びの面白さはどんなところ?

社会といっても、その切り口はさまざまです。現代社会学部には多様な研究者がいて、個性的な研究を展開しています。私自身は「メディア」という視点から地域の課題解決について研究していますが、他の学生は異なる視点で社会に関わろうとしています。周りの人たちがもつ知識や経験を共有しあうことで、私が見ている世界とは違うところを見ることができ、視野をどんどん広げられます。

Q.奄美大島に興味をもったきっかけは?

現代社会学部は2年次の秋学期からゼミに配属されます。メディアによる地域活性化に興味があったため、「メディア社会学」でユニークな研究を展開されている加藤晴明先生の研究室を選択しました。加藤ゼミは、社会学を本から学ぶだけではなく、実践と体験から得る気づきを重視しています。実際に加藤ゼミは、何年も離島における地域メディアに関する研究を続けています。その研究の一つに奄美大島にあるコミュニティFM局のインターシップがあります。私は地域の活性化や文化創造に貢献するメディアとして、全国的にも注目されているコミュニティメディアでの体験から得られるものは大きいと思い、参加を決めました。

Q.現地では、どんなことに取り組みましたか?

一つは、ラジオ番組のパーソナリティとしての仕事。メインパーソナリティの進行のもとに感想を述べたり、独自に調査したことをコメントしたり。全く知らない場所で最初は不安でしたが、スタッフも、リスナーさんや毎回ゲストとしてこられる島の方々も温かく受け入れてくださり、私らしくのびのび仕事をすることができました。また、収録番組の取材に同行し、島の歴史や文化を学びました。こうした放送業務以外にも、局が関わる地域のイベント運営にも携わりました。どこに行っても、家族のように接してくださり、ラジオが生活に溶け込んでいることを実感。自分の島のことを知ろう、学ぼう、愛そうという想いが島全体に広がっていることに驚かされました。

Q.市民スタッフの活動を通して得たものは?

研修期間中、ラジオ局のスタッフが集まった会議にも参加しました。そこでスタッフの皆さんが話されていたのは、どうやったら島の人たちの気持ちを盛り上げていけるかということ。もともと島を元気にしようと始まった放送局なので当然かもしれませんが、開局から十年以上を経た今も、もっと島のことを知ろう、もっと愛そうと真剣に話されていることに驚きました。その時考えたのが、私自身のふるさとのこと。これまで「どんな所?」と聞かれても、「ただの田舎で何もない所」と流していただけの自分が恥ずかしくなりました。今でこそ、奄美の「島唄」や「島口(奄美の方言)」が見直されていますが、その背景には島を愛する人たちのさまざまな努力と挑戦がありました。そんな人たちに接する中で、自分にも、ふるさとに対してできることがあるのではと考えるようになりました。

Q.今後の目標について教えてください

このインターンシップでの経験を活かし、メディアが促す地域活性化についてさらなる研究を続け、少子高齢化、過疎地域問題に現代社会学部ならではのアプローチをしていきたいと考えています。具体的には、劇場やライブなど、文化を通して人と人を結ぶ空間メディアに着目し、地域の文化創造や情報発信につなぐ方法について研究を進めています。そして、さまざまな体験を通して多くの人と出会い、対話とふれあいを通して世界を広げていきたいです。

※あまみエフエムとは…島おこしのために設立されたNPO法人により、九州初の離島のコミュニティ放送局として2007年に開局。島で暮らす人々や出身アーティストが多数参加し、「島口」と呼ばれる方言を活かした番組づくりが全国の注目を集める。また、放送事業以外にも、地域の交流・活性化・情報発信を目的としたさまざまなイベントや事業に携わる。

2018年6月取材

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